時給が高い深夜の警備はおすすめ?仕事内容や事情について

目次

はじめに

通常、人は日中に活動を行い、夜は睡眠をとるリズムになっています。警備員は人が活動している日中だけで無く、人が睡眠をとっている間でも、依頼人の財産を守るために、24時間働いています。

そんな深夜でも警備をすることは、日中警備をすることと違って、時給が高いと言われています。そんな深夜の警備について、説明をしていきます。

深夜の警備業務について

施設や工事現場において、日中は人や車両の出入りが多く、その時間帯に勤務をする警備員は、主に安全に出入りできるよう管理や警備を行うことになります。

反対に夜や深夜になれば、人や車両の出入りがほとんど無くなり、夜の安全を守るための警備を行うことに変わります。

警備依頼主との契約書において、24時間警備を依頼されている場合は、3交代制とするシフトが一般的で、1回の勤務が8時間となります。都心部であれば電車で通勤することになるため、電車が動いていない終電から始発までの時間は、交代することは出来ません。

そこで7時から15時まで、15時から23時まで、23時から翌朝7時まで、一般的にはこのようなシフトが採用されています。

夜勤が契約書に書かれてあれば、一定期間は夜勤が補償されるため、警備会社としては、シフトが組みやすくなります。

警備業務の内容

昼間であれ深夜であれ、人や財産を守ると言う、警備の基本は変わりません。但し昼間と夜間では、出入りする人の数がかなり違うことで、業務量が変わってきます。それにより警備員の配置される人数も内容によって増減されることになります。

施設警備の夜勤

施設警備業務での警備の対象は、ショッピングモールや学校、一般企業、役所など施設が対象となります。日中は多くの人や車両が出入りするため、出入り管理や、施設での保安の業務を行います。

夜になれば、往来も少なくなるため、消灯や戸締まり、不審者の侵入を警戒、災害発生時の初期活動といった内容に変わります。

日中勤務する警備員は、多くの人が出入りすることから、警備員も必要な人数を配置しています。一方夜に勤務する警備員は、人の出入りが無くなることで、業務量が少なくなることから、必要最小限の人数で警備を行うことになります。場合によっては、夜勤の警備員を配置せずに、機械警備で対応する施設もあります。

機械警備とすることで、何かあれば警備会社に通報が届き、付近にいる警備員が駆け付け対応することになるため、人の配置が無くなる分、警備の依頼者側にとっては、コスト面でのメリットがあります。

また日中は施設警備を専門とした警備会社に依頼し、夜間の機械警備は機械警備専門の警備会社へ依頼するように、別々の会社に依頼するケースもあります。

夜間工事の交通誘導

工事現場では、騒音問題があり、夜中に作業が行えないため、通常日中に作業を行います。但し、道路工事など、人通りや交通量の少ない時間帯に、工事を行う方が安全である場合は、夜から深夜にかけて工事を行います。それにより警備員も配置されることになります。

警備員が夜間工事に入るときには、車両からの視認性を高め、安全となるように考えて、誘導灯や夜光ベストを着用することになります。また工事現場であることが、走行する車両に分かってもらうため、照明や点滅チューブなど最大限に活用しなければなりません。

夜の道路は交通量が少ないことから、多少スピードを上げる車もあるようです。そのため、夜間の工事に入る警備員は、日中以上に安全に気を配り警備を行う必要があります。

工事が終わった後に、警備員だけが残って警備を行うケースもあります。工事が完成する前で段差があって危険である場合や、塗装などが乾くまで立ち入り禁止とする場合などです。

この場合無人となってしまうことで、事故が発生することや、工事がやり直しになることも考えられるため、人がいない中、最後まで気を抜かずに警備を遂行するとが必要です。

夜間イベントの雑踏警備

夜間に雑踏警備をするイベントとしては、常時開催されるスポーツのナイターや夜のコンサートなどのほか、花火大会や、正月の初詣など、年に1回開催される様なイベントがあります。

かなり多くの人が集まるため、そこに集まってくる人だけで無く、イベント会場の周辺の住民に対しても、事故や混乱に巻き込まれないようにするために、多くの警備員が配置されることになります。

このようなイベントでは、開始時間の数時間前から開始前後まで、時間をかけて人が集まります。イベントの終了時は、集まった人が一斉に帰宅の途に向かいます。日中のイベントの雑踏警備は、明るい中での警備となりますが、夜になれば暗くなり密集状態での警備となります。

夜の密集状態というのは、事故につながることも考えられるため、速やかに人を誘導できるよう付近の警備員と連携して、警備にあたる必要があります。

深夜の警備業務の給料は?

労働基準法第37条第4項に下記の通り定められています。

「使用者が、午後十時から午前五時までの間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。」

(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)

e-GOV 法令検索
https://elaws.e-gov.go.jp/

このことは例えば時給1,000円の人であれば、1.25倍を掛けた1,250円が1時間あたりの時給となります。つまりは昼間であれば、7時間勤務すれば7,000円となりますが、深夜勤務で同じ7時間働いた場合は8,750円が支払われる計算になり、通常よりも給料がアップすることになります。

この深夜割増賃金に加えて、長時間勤務することによる時間外勤務が発生すれば、通常の時間給の1.5倍となります。また休日の勤務となった場合でも、通常の時間給の1.6となります。このように日中の賃金に加えて、時間給がアップすることが法律で定められています。

深夜の警備業務がおすすめの人

少しでも多くの収入を得たい方には、深夜に警備員として働くことはおすすめです。先程説明したように、昼間に働くよりも、時間給が高くなることで、高収入を得ることになります。

また掛け持ちと言う方法もあり、日中別の仕事をしていて、深夜の警備業務を掛け持ちで行うことも高収入につながります。例えば24時間交代制で警備をするような施設があれば、掛け持ちも可能となります。但し日中に会社勤めをして、長時間の深夜をすることになれば、体が休まる時間は無くなります。

そのため昼間の仕事が終わった後に、終電があるまで深夜警備を行うことや、早朝警備員の仕事をしてから、昼間の仕事に向かうなど、本職をメインに、警備は負担の無いように掛け持ちすると言う方法もあります。

その他日中の業務と比べて出入り少なくなることや、朝夕のラッシュを避けて通勤できること、日中は自分の趣味や用事をする時間を確保したい人にとっては、深夜に警備業務を行うことは、大いにメリットがある勤務になります。

まとめ

以上のことから警備員は日中だけで無く、夜から深夜にかけても、安全のために必要とされている業務です。

人が寝ている間に働くことや、夜暗い中で警備することは、体力的にも安全面でも大変な業務と言えますが、給料面では深夜割増手当があることや、警備の内容によっては日中よりも業務量が少ないなどのメリットがあります。

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