はじめに
世の中には多くの職業があります。どの職業でも、大なり小なりのストレスがあります。
仕事内容のプレッシャー、長時間通勤、低い給料、職場での人間関係など、さまざまなストレスがあります。
警備員はどうでしょうか。ストレスを感じる職業でしょうか。本日は警備員が感じるストレスについてお伝えしていきます。
警備員はストレスが多い職業?
仕事をしていてストレスを全く感じないという職業はないのではないでしょうか。どの職業でもストレスを感じる場面はあると思います。
警備員はどうでしょうか。警備の仕事は他の職業では行わないことを行うこともあります。そういった面で他の職業には無いストレスを感じることもあると思います。
ただ、ストレスの度合いやストレスを感じる頻度、ストレスの内容は職業によって異なってきます。
また、同じ内容であっても、人によってはストレスと感じないことや、逆に他の人よりもストレスを強く感じることもあるでしょう。
警備員がストレスを感じるときとは
では実際に、警備員がストレスを感じるのはどのような時でしょうか。就労環境や対人関係など、ストレスの原因となるものにはさまざまなものがあります。
警備員が感じやすいストレスや、対処法についてご紹介いたします。
クレーム
警備員がストレスを感じるものの一つにクレームがあります。クレームがおきる原因はさまざまで、警備員の業務ごとによって異なってきます。
施設警備では、ショッピングモールや大型スーパーなどの店内の見まわり警備を行います。店内を見まわる際に、不審者や不審物がないか警戒して見まわり、利用客の安全・安心を守ります。
そのため、不審な行動をとっている人がいる場合には声をかけることもあります。このときに、罪を犯した人に声をかけているのであれば、全然問題ありませんが、全然関係の無い人に声をかけてしまったら、相手も不快な思いをします。
自分は何も悪くないのに、警備員に犯罪者だと疑われたと怒り、施設や警備会社にクレームを入れる人もいるでしょう。また、声をかけられていなくても、警備員が見つめているだけで不快に感じる人は、それだけでクレームを入れます。
施設内の安全・安心を守るという業務を正しく行っているだけなのに、クレームを入れられてしまうと、ストレスに感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、罪を犯した人や、不審であると疑わしい人に声をかけるのが警備員の仕事です。クレームを入れられることを恐れることなく、積極的に声をかけていくのが、利用客の安全・安心を守ることにもつながっていきます。
クレームを入れられることの対処法としては、声をかけるときに相手への配慮を充分に行った上で声をかけることで、相手に警備員として職務上声をかけているということに対して理解、協力を頂きます。
また、もし相手が何も罪を犯していない場合や、何も不審なものを持っていなかった場合には丁重にお詫びします。
人間関係
警備員がストレスを感じるものとして、仕事上の人間関係があります。警備の仕事の中には、一人で行う業務もありますが、複数人で業務を行うものもあります。同僚警備員との関わりの中でストレスを感じるということもあるようです。
警備員業界では今までの経験年数や資格、経験してきた業務の種類など、通ってきた道が全然異なる人が共に働くこともあります。そのため、技術や経験、考え方の違いなどは人によってバラバラです。
自分はこう思うけど、相手の人は自分とは違う考えだということはあってもおかしくないでしょう。複数人が働く現場というのは考え方の違いが生まれてもおかしくありません。
問題はそういう場合に他の警備員と、どうやってうまくやっていくかということにあります。取り組むべき共通の業務に対して、自分はあの人とは考え方があわないから一緒に仕事をしたくないと考えるのでは無く、話し合って互いに納得することが大切です。
また、警備員の中には資格所有の有無や経験年数によってマウントをとってくる人もいるかもしれません。マウントをとってくる人は警備業界だけでなく、どのような職業でもいると思います。
自分が相手よりも優位な立場でありたいと考え、同僚を見下す言動や、否定的な言動をする人もいます。そういった人が同僚にいた場合は、マウントに対しては徹底的に無視をし、業務に集中するべきです。
マウントの取り合いは時間の無駄ですし、下手に相手を怒らせてしまい、業務に支障が出てしまっては、相手だけではなく、自分にも非があるということになってしまう恐れもあります。
マウントをとってくる相手に対して自分の経験、知識で応じることができるのであれば、応じるのもいいですが、終わりの無いマウント合戦に発展してしまうのは避けたいところです。
どうしてもひどい場合は、上司に相談してその人とは仕事上組まないようにしてもらうようにするしかないのではないでしょうか。
責任が重大
警備員の仕事は責任が重大なものも多いです。警備の仕事をする上では、どの業務も責任がある仕事ですが、特に責任が重大なのが、第3号警備業務ではないでしょうか。
第3号警備業務とは、貴重品運搬警備業務のことをいいます。金融機関から多額の現金を車両で輸送する際に強盗から現金を警備するための仕事です。輸送するものは現金や美術品、貴金属、有価証券などです。
運搬警備業務では、事前に運搬内容の確認やルートの見直し、事故やトラブルが発生した場合はどうするかを想定して警備に取り組む必要があります。
警備を行う際には、運搬物の積み下ろしの際に、周囲に不審者はいないか、どこから襲われても運搬物を守ることができるように周囲を充分に警戒する必要があります。
運搬警備業務では、常に襲われるかもしれないというプレッシャーと戦いながら仕事をすすめていくため、ストレスが強いといえるのではないでしょうか。
仕事中は常に緊張感との戦いなので、仕事を終えたら気持ちを切り替えてリラックスすることが大切です。緊張感の高い仕事では、オンオフをしっかりと切り替えることが、仕事を長く続けていく上で心身ともに負担をかけないコツです。
世間の目が冷たい
世の中の職業は平等で、職業によって差別をされるというのはおかしい話です。しかし、実際には給与の高い職業や、難関国家資格の職業と比べると低くみられがちな職業もあります。
警備員の仕事というと、日雇いや派遣、アルバイトの仕事が多く、世間から見下されるという印象を持ってしまいます。警備員の仕事は給与が低い傾向にあるため、そういった点も影響があると考えられます。
しかし、警備員の仕事は人々の安全・安心を守るとても大事な仕事です。警備員の仕事をまっとうしなければ、人々が事故やトラブルに巻き込まれてしまいます。
人々の安全・安心を守る大切な仕事ですので、世間の評価は気にせず、自分の仕事に誇りをもって取り組むことが大切なのではないでしょうか。
肉体的にツライ
警備員の業務内容によっては肉体的に負担が大きい業務もあります。
屋外での業務は季節によっては体への負担が大きいといえます。真夏の炎天下や真冬の寒い日に、交通誘導警備で何時間も屋外に立ち続けるというのはとても過酷です。
休憩時間にはしっかりと体を休めることや、暑さ対策、寒さ対策をしっかりとして仕事に臨むことが体調を崩さないようにするコツだといえます。
警備の仕事の中には夜勤もあります。夜勤は日勤に比べると給料が良い傾向にあります。給料が良いのは、体への負担が高く、誰でもできる仕事ではないからといえます。
夜勤がずっと続き体調を崩してしまったという人もいます。そのため、夜勤の仕事をしている人は、夜勤明けではしっかりと体を休めることが大切です。
まとめ
いかがでしたか。どのような職業でもストレスはあります。警備員は他の職業と比べると心身ともにストレスを感じる場面が多いのではないでしょうか。
人はストレスを感じ続けてしまうと、体調を崩してしまいます。そのため、ストレスへの対処法や、しっかりと休養をとることが大切です。
ご自身にあったストレスへの対処法や休養法を見つけることが、警備の仕事を長く続けていく秘訣といえるでしょう。
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