警備員になりたい!志望動機と履歴書の書き方について

警備員の募集が近年多く見られますが、これは単に需要が増えたということではなく、適任者が見つからないという事情も含んでいます。

警備員といえば誰でもなれると思っている方も多いかもしれませんが、会社の重要な資産や人の命を守る重要な仕事であり、雨風の強い日や暑さの厳しい日であっても業務を休むことはできないため、信頼できる人材探しに警備会社も必死になっています。

警備会社では応募者から適任者を選考するにあたり、まず履歴書を見ることになりますが、中でも特に重要なのが志望動機です。履歴書の中で唯一自分をアピールできる場所であり、志望動機の書き方一つで書類審査の合否が決まるといっても過言ではないでしょう。

ここでは、警備員応募における履歴書の志望動機の書き方を、例文をまじえて詳しく説明いたします。

目次

警備員の採用フロー

警備会社では多くの応募者から必要な人員のみを採用するために、順を追って適材と思われる人物を絞っていき、最終的に適任者と思える人物を採用しますが、まずは履歴書を見て面接する人物を絞り込む作業から始まります。

俗にいう書類審査(または一次選考)で、これを通過したものだけが、次のステップに進むことができ、面接などの二次審査および最終選考によって採用されるという流れになるのが一般的です。

たくさんの人が応募する好条件の警備会社ほど書類選考で選ばれる確率は低くなり、多くの人が面接まで行かずに履歴書だけで落とされてしまいます。この最初の第一関門ともいえる書類選考を通過するために履歴書の志望動機は非常に重要となっており、決められた短い言葉で会社に好印象を与える必要があります。

もし、書類審査を通過でき面接に到ったとしても、履歴書の志望動機のことから会社は話してくることが多くなっていることもあり、一次審査を通過したことも考えて履歴書の志望動機は十分に考えた言葉を書いておきましょう。

好印象を与える警備員の志望動機と書き方

警備会社の志望動機に何を書いていいか分からないと悩む人も多いかもしれませんが、そんな時には自分が選ぶ側になったつもりで考えると答えが出てきます。志望動機の書き方のポイントを簡単に説明いたします。

志望動機を書くポイント

まずは、警備業について少しでも知ることが必要で、知り得た事実につなげて自分の長所を書くことが大切です。警備業には大きく分けて4種類の業務があり、それぞれの現場によって作業も異なります。

最低でも自分が応募する業務はどんな仕事なのかを大まかにでも知っておきましょう。その上で履歴書を書いたり面接に向かったりする方が、採用担当者にも本気度が伝わり印象も良くなることは間違いありません。

次は警備業務を自分の長所につなげるわけですが、自分の長所が分からないという人もいるかもしれません。これは難しく考えることはありません。「短所は長所にもなり、長所は短所にもなる」と覚えておきましょう。

例えば、自分が「のんびり屋」だとしたら短所のように聞こえますが、「私は何をするにも時間をかける慎重派です」といえば好印象を与えます。同じように「がんこ」というのと「曲がったことは嫌いです」というのでは、相手に与える印象が全く違うのが分かっていただけるでしょう。

難しく考えずに、思いつく自分の性格をメリットとして書き上げれば良いだけです。あとは警備員に適合していることを印象付けることになりますが、ここでも警備業とはどんな仕事をしているのかという簡単な知識が必要になってきます。

警備員にとって大切なことは、遅刻や無断欠勤は許されないということです。警備業は依頼者から受けた仕事を忠実に毎日こなす職業であり、遅刻や欠勤は警備会社だけでなく警備する施設や工事現場の人たちにも迷惑をかけてしまいます。

そのため、警備会社では健康な人を欲していますので、それにつながるような運動経歴や長く続けている趣味、健康に関連するものなどがあれば書いておくと高い評価を得られます。

正社員の場合

正社員に応募する際には体力に加えて、コミュニケーション力と継続する持続力を強調するのがよいでしょう。警備会社では長く働いてくれる人材を探しています。

スポーツなどを長く続けていたのであれば、健康とともに継続できる人だと好印象を与えるので、「〇年間続けていた」などと具体的に書くことで印象はより強くなります。同時に団体で行うスポーツは協調性が求められるため、コミュニケーション力があるとも評価してくれるでしょう。

警備業務はチームで仕事をすることも多いため、同僚や会社の人たちと上手くやっていけることを望んでいます。また、施設警備などでは長い時間を同僚と過ごしたり寝泊まりしたりすることもあるので、コミュニケーション力が高いということをアピールする言葉は必ず添えるようにしましょう。

また、警備会社が正社員を登用する場合には「なぜ警備会社を選んだのか」「なぜ数ある警備会社の中からこの警備会社を選んだのか」ということも聞きたい部分です。志望動機の中にさりげなく付け加えるように書いておくことをおすすめします。

面接まで進んだときには、具体的な内容も聞かれると想定できますので、それを見込んで書くようにします。

例えば、「社会貢献のために」とか「みなさんの大切な資産や命を守る仕事だから」、「人の役に立ちたいので」というのは、警備会社を選んだ理由で良く使われる言葉です。これらの言葉をさりげなくに入れて志望動機にすると上手くまとまった文面にもなります。

また、格闘技系のスポーツをしていたのであれば、それも警備会社を選んだ十分な動機です。「仕事に活かしたいと思って」などと書くことで、好印象の志望動機を簡単にまとめることができます。

では、「なぜこの会社なのか」という部分ですが、大手であれば「御社のような大規模な警備会社で経験を積んで警備のプロを目指したい」などと書くことができます。

しかし、中小規模の警備会社に応募する場合には工夫が必要です。給料が良いからとか、年齢や経験不問であったからなどを、あからさまに言うと聞こえが悪いように思えますが、これも言葉を換えるだけで相手に与える印象を全く違うものにできるので、上手く言葉を使って会社選びの理由にしましょう。

「御社の募集内容を見て安心して働ける場所だと思った」、「経験もなく転職であるため目指していた警備業は無理かと思っていたところ、御社の募集を拝見して消えかけた気持ちに火がついた」と、少し大げさではありますが選んだ動機として書くことができます。

アルバイトの場合

アルバイトの場合でも基本的に会社が求める人材は同じタイプですので、健康面や協調性(コミュニケーション力)、警備業をしたかったことを書くことが重要です。

中でもアルバイトの人は、簡単に仕事を辞めてしまう人も多く、遅刻や欠勤が多いことも困ると考える企業も多いので、部活動や自分で続けている趣味など(スポーツに限らない)を書くことで、「継続してくれる=信頼できる」と評価されることも多いため、そういうものがあるならば書いておきましょう。

また、繰り返しになりますが、健康な人を欲しがるのはどの企業も同じですが、とくに警備業は不規則な勤務が多いうえに、雨風の日でも仕事は休みにならないので、志望動機に上手く書けなかったとして、面接で聞かれたら「大丈夫です」「健康には自身があります」などと答えることが重要です。

できるならば、未来の自分につなげて、「将来は警備員のプロフェッショナルになりたいと思っている」とか、「人の役に立ちたいと思っている」などと加えれば、さらに印象は良くなります。

基本的には社員と同じですが、「アルバイトだから」と思われることが会社として最も心配なことなので、「社員の人に負けないように」などとアルバイト気分で応募したのではないと付け加えることで、さらに採用担当者の印象は良くなるでしょう。

履歴書の記載例

志望動機の書き方について一通り説明しましたが、実際にどのように文面をまとめればよいのか、記載例を紹介します。全部そのまま使うことは難しいと思いますが、部分的に置き換えることで使える例文となっています。

なお、志望動機は通常の場合、300文字程度にまとめるのがよいとされています。短い文章の中に好印象を与える言葉が散りばめられていますので、ぜひ参考にしてください。

新卒の場合の例文

「わたしはスーパーの駐車場で交通整理をしている警備員さんが、老人の手を引きながら荷物を運ぶところを見て警備員を目指したいと思うようになりました。いつもはただ車の誘導しているだけの見張り役のように見ていた警備員さんがとても頼もしく思え、社会に貢献しているのを実感したからです。」

「わたしは学生の時に3年間野球部に所属していました。野球は個人プレーも大事ですが、それ以上にチームプレーが重要だと教わりました。社会人となり警備業に就けたときにも、この経験を活かして先輩方とチームの和を乱さないようにしながら、みなさんの助言をお借りして早く一人前の警備員になりたいと思っています。」

新卒で入社を希望する場合には、元気で若々しい自分をアピールするのがおすすめです。変に大人のように振る舞うよりも、極端ではありますが、「頑張ります」一辺倒の方が相手の方にやる気の大きさを伝えることができます。

面接官の人や履歴書を見る人にも、元気の良さを伝える歯切れの良い言葉や語尾にするのが良いでしょう。

中途採用の場合の例文

「わたしは5年間にわたってホテルマンとして従事しておりました。ホテルでは飲食のサービスを担当し、お客様の喜ぶようなサービスを心がけ、いつも笑顔で接するように努力してきました。年齢と経験を重ね、もっと社会に貢献できることがしたいと警備業を探していたところ、貴社の募集を拝見し応募させていただきました。」

「警備という仕事は全くの未経験ですが、貴社の募集要項では経験不問となっており、ホテル業で培った人とのつながりを大事にすることを常に心がけ、思いやりのある警備業のプロを目指したいと思っています。」

中途採用の場合には前職について聞かれることが多いので、あらかじめ履歴書に書いておけば面接にいったときもスムーズに話が運びます。

前職の役職や経歴自体を偽ることは辞めるようにしましょう。その場は繕うことができるかもしれませんが、後になって必ずバレることになり大きな問題になることもあります。

正直に誠意を持って書いたり話したりすれば、たとえどんな理由があって転職に到ったとしても、相手の方もきっと理解してくれるはずです。

明るく前向きな志望動機を落ち着いて書こう</blue

>上記に簡単な例文を載せましたが、スポーツでなくても長く続けている趣味などがあれば書いてみても良いでしょう。スポーツをしていなくても健康な人はたくさんいますし、スポーツをしていた人でも遅刻や欠勤の多い人もいらっしゃいます。

まずは、自分が得意とすることを警備業に結びつけて、明るい文章で書いてみてください。難しい言葉も必要はありません。ハッキリと言い切った言葉で元気の良さが伝われば、この人であれば長く頑張ってくれると信じてくれるはずです。

面接でも同じように、相手の話をゆっくりと聞いて頷いているだけでも好印象を与えるものです。

書かなくては、言わなくてはという気持ちで作った言葉や文章は相手を不快にさせるだけですので、誠意を込めて自分なりの落ち着いた文章を作り、書き終わったら必ず読み返し、あせらずゆっくりと仕上げることが採用への近道になります。

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