警備会社と聞くと、警備にあたる姿がイメージされるため、事務職や営業といった内勤職のイメージがあまりない方が多いかもしれません。実は、警備会社で営業職などの内勤職は、就職や転職の狙い目になっているのです。今回は、警備会社の内勤職について説明します。
警備会社の内勤社員に転職する方法
警備会社の内勤社員へ応募するには、ハローワークの求人やフリーペーパーなどでも探すことができます。近年よく利用されている方法が、求人サイトから応募する方法になっています。マイナビの調査によると、2020年には、求職している人の約3割がインターネットを利用しているといった調査結果もあります。
警備会社の事務スタッフ募集や、警備会社の営業スタッフ募集と求人サイトで検索すると容易に募集を見つけることができます。募集にあたって、営業の経験や経理の経験など実務経験を求めている警備会社もありますが、未経験でも応募可能な警備会社もたくさん見うけられます。
事務スタッフ、営業スタッフいずれも新卒採用だけでなく、中途採用も積極的に行われています。なぜなら、営業や経理や労務などはこれまでの実務経験が活かされる職種であるからです。
また、未経験者の方も、これからご紹介する資格ややる気を見せることで採用される可能性もあります。
警備会社の営業スタッフは狙い目になっています。警備会社のイメージは、現場の警備業務が強くなっており、応募者は警備業務へ多くなりやすくなるためです。実際、営業業務も多く求人があり、警備会社も人材を求めています。それでは、営業や内勤事務にどのようなスキルがそれぞれ必要なのか説明します。
警備会社に必要な営業スキルとは?
警備会社にとって営業が出来る社員は貴重です。まずは、警備会社の営業がどのような業務を行っているのか説明します。営業の業務は、新しい警備を行う場所の新規開拓営業を行います。イベント開催の予定があればその主催者や団体への営業活動、新しい施設が建設されるとそのテナントへの営業活動を行います。また、企業だけでなく、各家庭におくホームセキュリティの機械販売も重要な仕事となっています。
営業対象先は、あらゆる業種になる点も特徴的です。レストラン、病院、ホテル、介護施設、学校、倉庫、事務所などさまざまな場所で安全が必要とされているからです。営業を行う先が固定されていないため、柔軟なサービスの提案力が求められます。
企業や家庭にセキュリティサービスの導入契約が決まると、イベントの開催、設備の設置完了まで警備内容の打ち合わせ、誘導体制の確認、導入いただいたご家庭においては機器設置工事の立ち合いも営業の大切な仕事になっています。
また、サービスの導入までが仕事ではなく、導入後のアフターフォローも非常に大切になっています。定期的に訪問や連絡を行うことで、お客さまにお困りごとがないかの確認を行えます。日々の確認を通じて、お客様との信頼を積み上げ、その結果、他のお客様に紹介を頂くことも可能になってきます。
営業に求められるスキルは、まずはコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力は、話が上手、社交的といったイメージがあります。しかし、本当に大切なことは、お客さまとの双方向のコミュニケーションをとれる能力です。どのような事に困っているのか?どこを守ってほしいのか?お客さまの言葉をヒアリングできる能力が大切です。
続いて、課題発見の力です。お客さまとの会話の中で、安全にイベントを開催するにはどこに課題があるのか?お客さまの安全を守るためには何が必要なのか?常に課題を見つけて提案するスキルが求められます。お客様の気づいていない問題やニーズを提案することでスムーズな受注につなげることができます。
時間管理のスキルも大切です。1日の時間は限られています。新規営業もあれば、アフターフォロー訪問の予定もあります。優先度を把握したスケジュール管理を行うことで、時間に余裕を持った営業活動を行えます。
また、お客さまの声を聞くスキルも不可欠です。お客さまの声を単に聞くだけでななく、適切な質問を投げかけることで新しい要望を引き出せます。また、お客様に質問を適切におこなうことで、気持ちよく話す雰囲気をつくることもでき、提案をスムーズに進められます。
論理的な思考能力も営業に不可欠です。お客様にわかりやすく提案や説明を行うためには、筋道をしっかりとたてて話す事が必要です。安全を守るサービスにはどのようなメリットがあるのか?が伝わらなければ、契約にはつながりません。
最後に、交渉能力とクロージング能力も大切です。お客様のご要望を自社が提供できるサービスと擦り合わせることが必要です。また、擦り合わせた結果、契約へつなげる力が大切となってきます。
警備会社に必要な経理スキルとは?
警備会社においても経理や労務などの事務スタッフは大切な存在です。一般的に、警備会社の事務で求められる場合が多いスキルは、経理のスキルとなります。なぜなら、会社の運営にあたり、お金のやり取りは、お客様との間の売上金の回収や支払い、給料や社会保険料といった従業員との間において必ず発生するからです。
経理のスキルは、業界によって異なることは少ないため、他業種から警備業界の事務スタッフへの挑戦は問題なく可能です。また、経理の経験がない場合でも、応募可能な警備会社の求人は多数ありますので、求人サイトで探してみることをお勧めします。
警備会社の事務スタッフになりたいと思われる方は、まずは簿記3級の取得やパソコンの操作スキルを証明する資格を取得した上、応募すると、採用に有利に働く可能性もあります。簿記の知識やパソコンの操作スキルは、入社後、管理職へのステップアップにも役立ちますので積極的に挑戦してみてもいいですね。経理の作業も現在は、パソコン上で行う場合がほとんどとなっています。スムーズにパソコンの操作ができる能力は事務スタッフには必須だといえるでしょう。
警備会社の内勤に必要なコミュニケーションスキル
警備会社の現場の警備員は、人の入れ替わりや移動が多く、また、現場が異なることが日常的に発生しています。しかし、内勤の業務の部署は人の移動はあまりありません。
内勤業務は、警備の現場において、警備員の人の入れ替わりも多くなる事が続いているため、内勤スタッフ一人当たりの業務量も多くなる傾向があります。また、現場の警備員から、労務に関する内容をはじめ、様々な相談を受ける場合があります。そのため、親しみやすい雰囲気や話し方も必須となります。
内勤の事務は、一人で全ての業務を行うより、部署内のメンバーで協力をして業務を行う事がほとんどです。そのため、部署内のメンバーの中で、円滑なコミュニケーションが大切となってきます。万が一、部署内でコミュニケーションのトラブルが発生した場合には、働き続ける上でメンタル面での負担が増える可能性があります。内勤の業務を行う時には、一人で業務を抱え込む事を行わずに、上司や先輩、同僚に常に報告や連絡、相談を行うコミュニケーションを持とうとする姿勢が必要です。
まとめ
内勤業務は、新卒採用に限らず中途採用も募集が継続的にされています。むしろ、業務経験が求められるため、中途採用を積極的に行っている警備会社も多くあります。営業、経理などの事務いずれも未経験でもチャレンジできますので、求人サイトから応募してみることをお勧めします。
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