警備員の勤務先はよく変わるの?常駐型との仕事の違いについて

警備員は、商業施設の中から、球場や花火大会などの外の会場などさまざまな場所で見かけると思います。それでは警備の仕事を行う場所は毎日変わっているのでしょうか?今回は警備員の勤務先について詳細に説明します。

目次

はじめに

まず、警備員の業務には大きく4つの業務に大別されます、商業施設や工場内などの施設内の巡回や監視センター管理を行う第一号警備業務、建設現場の入り口や道路工事の現場などで交通整理を行う交通誘導や遊園地などの大規模会場で来場者の導線の確保や会場内の誘導を行う雑踏警備業務、その他貴重品の運搬を行う警備業務やボディガードと呼ばれる第四号警備業務と呼ばれています。第1号警備業務も施設警備業務と呼ばれ、基本定まった商業施設や工場などで警備を行うため、勤務地の変更はありません。

一方、第二号警備業務においては現場の変更は、道路工事の現場や建設現場の変更は日常的によくあるため、勤務地の変更や勤務地のメンバー変更は多く発生していると考えられます。また、施設警備業務においても商業施設や向上など多数の現場で警備が必要とされているため、警備現場の移動が多くなる傾向となります。今回は交通誘導警備、雑踏警備を中心にそれぞれの業務における勤務地の移動についてみていきたいと思います。

勤務地が固定されることのメリット

勤務地が、現場変更に伴って変わってしまう場合には、通勤のしやすさが変わってしまうことがあげられます。通常、雑踏警備業務、交通誘導警備業務いずれも、途中で、警備会社の車で乗り合いして、警備の現場に向かう場合もあれば、警備員自身が自身の車やバイクなどで直接現場に向かう場合も多くあります。現場の変化が多いと、その度に警備現場の場所への行き方を検索し、所要時間を調べなければなりません。

また、普段の通勤経路と異なるため、不慮の事故や道に迷ってしまうことで遅刻をしてしまうリスクも発生する可能性もあります。一般的に、現場が固定されていない理由としては、工事現場や道路工事の作業が終わってしまった場合に警備の必要性がなくなった、施設が終了してしまったため警備の必要性が中区なってしまった場合が想定されます。その場合には、そこで働いていた警備員の収入も警備の仕事がなくなってしまいます。

例えば、施設警備や完成までに数年かかるような長期工事の建設現場の場合においては、警備の業務がなくなることはまずありません。しかし、単発の工事の場合には、1週間単位で業務がなくなり、場合によっては1日で業務が終わる場合もあります。また、工事の現場が自宅から遠く離れた場所での警備を行うことを求められる場合もあります。その場合には、現地までの公共交通費やガソリン代などの交通費もかさんでくる可能性があります。そのため、業務の開始に当たり、交通費の負担については、勤務開始前に警備会社にしっかりと確認したいところですね。

安定した収入を稼ぎたい場合には勤務地は固定されている方が良いと言えます。警備の業務は同じように見えても、それぞれの現場でそれぞれのルールや決まりがあります。現場がころころ変わってしまうと、変わることにそれを覚えて順応していかなければなりません。その点、常駐で固定されている現場であれば、業務に慣れているため、業務内容は覚えやすいです。また、建設工事や施設警備の業務先の方とも顔なじみとなり、コミュニケーションがとりやすくなり、イレギュラー対応へのスムーズな対応や新規の仕事が覚えやすいと言ったメリットも考えられます。

勤務地が固定されることのデメリット

続いて、勤務地が変わることで発生する警備員へのメリットは、まず気分のリフレッシュができる点があります。通常、一つの道路工事の現場や商業施設では、数名のチームを組んで警備を行います。同じ場所で同じ仲間で長時間働いている場合には、どうしても性格や仕事の進め方など、人間的に合わない点が出てきてしまう可能性があります。そのため、チームの間で、不平、不満が出てきてしまうケースも想定されます。また、警備業は常に緊張感をもって警備を行わないといけない業務となりますが、毎日同じ現場、同じ作業が続くことでその緊張感が薄れてしまう危険性もあります。

その点、定期的に勤務地が変更されることによって、人間関係も新しくなり、勤務地も気持ち新たに業務につく事ができるようになり、リフレッシュできる効果があります。警備業は基本、屋外での作業がメインとなります。そのため、天候や気候の影響を受けやすくなります。常に、同じ場所、同じ環境が続くより、時には屋内の業務につくことで、警備員の体力や気持ちの面での安定性にもつながる可能性があります。

交通警備とは?

交通誘導警備業務は、警備業法第2条第1項第2号で定められている業務となります。道路作業の時に、工事関係者が入り、通行人の誘導行う仕事となります。工事に伴い通行止めの区間があれば、進入禁止の看板を設置し、侵入する車両を停止させてう回させます。また、複数車線がある幹線道路においては、進行方向に工事現場があることを通行している車に出来るだけ早く知らせることで車線変更を促す事も求められます。幹線道路や高速道路においては車のスピードも非常に速いため、業務中には常に危険が伴います。いずれの現場においても、交通誘導にあたっては、現場の状況を正確かつ迅速に判断を行い、明確な指示を行うことが非常に大切になります。また、出入り口においても警備員が活躍されます。工事現場の出入り口で安全を守る必要があります。

その上で工事車両を現場に搬入させます。その場合には、左右だけでなく、上部に異常がないか、落下物がないかどうかなども常に確認の上誘導を行うことが大切です。また敷地内においては、工事車両の工法バックの支援も行います。工事現場内にも多くの作業員がいます、後方へのバックの際には作業員や障害するものがないかどうかを念入りに確認を行い指示を出す必要があります。また、万が一、工事に関係のない人が現場に立ち入っている場合には、速やかに退出を促し、そもそも工事内に入ることがないように立しょう業務を行う必要があります。

雑踏警備業務とは?

施設警備業務や雑踏警備業とは、商業施設や大型スーパー、コンサート会場や花火大会などの会場内や駐車場において、現場の状況において通行する車両の停止、自動車や通行者、来場者の安全を守る業務となります。駐車場や会場内だけでなく、車両のみの出入り口だけでも駐車場に入る車両が通行する歩行者の邪魔とならないように停止や進行の指示を行います。また、駐車場に入場した車両を空いている駐車スペースへの誘導を速やかにおこなうことで、駐車場内の混乱を回避する重要な任務をしています。また、万が一駐車場内や会場内でトラブルが場合、いち早く発見して、警察、救急、イベント主催者へ報告を行い最適な対応を求められます。

特に近年、夏場に幼児の車内への放置による死亡事例も散見されています。警備員は命の安全を守る使命をもっているのです。大規模なイベント会場や最寄り駅、周辺においては人や車が数多く集まるため、事故発生の危険性が高くなってきます。花火大会やフェス会場などの雑踏の警備誘導業務は、会場内や会場へいたる導線において歩行者の流れを認識して、安全を確保しつつ会場へ来場する人や車を誘導する業務となります。イベントの開催にあたっては周辺道路の渋滞など悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

その影響を最小限にするため、効率的な動線を確保して、スムーズに車の動きと人の動きを確保する必要があります。交通誘導と同様に万が一事故が発生した場合には主催者への連携、警察、救急車への対応など適切な対応が大切です。コンサートやフェスなどは来場者は楽しみにして来場します。そのような楽しい時間をスムーズに過ごしてもらうためにも雑踏警備業務員には重い責任がのしかかっています。

施設警備業務とは?

施設警備業務とはオフィスビルやスーパー、工場など固定された場所において巡回や立しょう、監視センターにおいて24時間監視を行う業務となります。原則、同じ施設の警備を継続して行うようになります。また、巡回警備中には、館内で案内業務などを行う場合もあります。また、監視センターでの常駐警備、立しょう警備などもあります。施設警備業務は、警備対象事態が閉店や移動しない限り継続する傾向があるため、移動は少ないと考えられます。

まとめ

常駐型の警備と移動型の警備にはそれぞれメリットとデメリットがあります。警備会社への応募の際にどのような勤務形態であるのか、あらかじめ確認することで入社後にこんなはずではなかったと思うリスクも減らすことができます。遠慮することなく、警備会社へしっかりと確認するようにしましょう。

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