警備会社の求人で目にするのは、警備員は学歴不問と記載されていることです。実際、警備員として働いている方は、中卒から大学卒までのさまざまな学歴の方がいます。警備業法にて定めた採用基準をクリアすると、中卒からでも正社員として採用する可能性があります。
現在、警備員は20~30代の若い世代から60代以上の高齢の警備員まで年齢層も幅広いです。警備員を目指すにあたって、学歴や資格が必要なのか気になりますよね。また、未経験で警備員を目指すためのアピールポイントを知りたいと思います。
そこで今回は、警備員は学歴が必要なのかについてお話しします。また、警備会社の採用時に、アピールするポイントも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
警備員に学歴は必要なのか
警備員を目指すには、学歴は必要なく18歳以上から働くことが可能です。警備員は、正社員とアルバイトといった2つの雇用形態があります。採用時は、人柄重視で決めることが多く、学歴を問われることは少ないでしょう。
・正社員の場合
基本的には、18歳以上になれば学歴に関係なく正社員として勤務できます。中卒や高卒でも警備会社に就職して、正社員になれる可能性があるのが警備員の仕事です。会社のほとんどが高卒以上の学歴制限があるのですが、中卒でも18歳以上になれば警備員に挑戦できます。
ただし警備会社によっては、採用時に一般常識が問われる試験を実施している場合があります。正社員に採用されると、福利厚生や資格試験を取得するための研修制度があるケースが増えています。また、資格取得すると給与アップも期待できます。今後、警備員として働くのなら正社員を目指すことをおすすめします。
・アルバイトの場合
一方アルバイトに関しては、大学生や主婦などが採用されることが多く学歴や資格がなくても働くことが可能です。学歴や警備経験が重視されないのと、短期間の勤務もできます。
最近は、大学生が警備のアルバイトとして働くケースが増えています。勤務日や勤務時間を自由に選べる、短期間で多くの収入を得られるので大学生に人気のバイトです。また、勤務内容も簡単なので誰でも働くことができます。
正社員に比べて、勤務時間が長引くといった縛りもないので楽しみながら勤務できるのも魅力です。警備会社によっては、正社員登用制度を設けており希望があれば、正社員として採用される可能性があります。
警備会社の採用時のアピールポイントとは
警備会社に採用を目指す方は、どのようにアピールするのか気になる方が多いと思います。
警備員は、学歴不問なので誰でも挑戦はできますが、社会人としても一般的な常識やマナーを身につけているかが重要なポイントです。一般常識やマナーを基準として、警備員を目指したいのなら以下の項目をアピールすると採用されやすくなります。
・やる気があり真面目である
まず、警備員として働くためのやる気があるのかをアピールします。どんな仕事でも、積極的に取り組みたいといった姿勢を見せることが重要です。もちろん、やる気があり、真面目にコツコツと勤務をこなすことができることも重要なポイントです。
警備業務は幅広いため、イベントの警備がしたいけど交通誘導警備にあたるなどと希望に合わない現場で働くこともあります。希望に合った仕事でも、思っていたより業務が多く大変だと感じることもあるかもしれません。
どんな警備現場でも、やる気だけでなく真面目に続けることができるのかをアピールすると採用されやすいです。できれば採用時に、警備業務に興味があることだけ伝えるのではなく、どのような警備業務に携わりたいのかを具体的に伝えるようにしましょう。
・体力に自信がある
警備員は、体力や忍耐力が求められる仕事です。交通誘導警備業務や雑踏警備業務は、屋外勤務も珍しくないので、体力的にきつい現場にあたることもあります。夏場の炎天下の中や冬場の寒い時期に、交通誘導や警備などに携わることもあります。体力だけでなく、我慢強く業務にあたる忍耐力も必要です。
採用時には、学生時代にスポーツをしていた方、何かスポーツを続けている方をアピールしましょう。また、屋外イベントやお祭りなどで働いた経験がある方や体を動かすことが好きな方は、積極的にアピールすることをおすすめします。
体力に自信がなくても、病気やケガがなく心身ともに健康であることをしっかりと伝えましょう。その他に警備業務は、深夜勤務になると不規則な生活になります。ある程度、夜や深夜の勤務でも対応できると伝えると採用されやすいです。
・接客の経験がある
イベントやショッピングモールなどで警備業務に従事すると、人と接する機会が多いため、接客の経験があると採用に有利です。施設警備業務や雑踏警備業務は、お客さまを安全に案内するために丁寧な言葉遣いをすることが必要になります。
人と話すことに抵抗がなく、笑顔でやさしく対応するとお客さまも安心します。接客経験のある方は、コミュニケーション能力が高く、服装や身だしなみに気を配ることが可能です。
道案内や注意喚起、車両誘導など現場により仕事は異なります。お客さまに聞かれても、丁寧に答えることで信頼を得ることができます。
しかい警備員は、お客さまに対してあいまいな受け答えをすると、トラブルの元になります。警備業務を実施するにあたって、丁寧な対応をすることでトラブルを未然に防ぐことができます。そのため警備員は、接客経験がある方が有利です。
・警備業務の経験がある
アルバイトで警備業務の経験がある場合は、積極的にアピールすると採用されやすいです。警備会社は、警備経験のある方や警備関連の資格の保有者を優遇して採用するケースが大半です。そのため、一度アルバイトで警備の経験がある方は、警備経験の内容を具体的に伝えることをおすすめします。
その他に、元自衛官や元警察官は、警備員に採用される可能性が高いです。警備会社が、自衛官や警察官の退職者を積極的に受け入れていることも大きいと言えます。
実際、警備会社にて元自衛官や元警察官の方が働いていることも珍しくありません。体力や忍耐力、協調性などが備わっていますので、責任のある仕事を任せやすいといった利点があります。
まとめ
ここでは、警備員の採用時に学歴が必要なのかと採用時のアピールポイントについてお話しします。結論から言うと、警備員は学歴は必要ないので、18歳以上になれば誰でも働くことが可能です。
なぜなら、警備員は学歴よりも人柄を重視している傾向にあるからです。警備会社は、中卒や高卒でも正社員として採用される可能性は十分にあります。ただし、社会人として必要な一般常識やマナーを身につけておくことが重要です。
警備会社への採用時のアピールポイントとして、 やる気があり真面目であること、体力に自信があること、接客の経験があることが挙げられます。現場により異なりますが、屋外での勤務になると、夏場の炎天下や冬場の寒い時期に業務にあたる場合もあるので、体力や忍耐力が必要となります。
また、人と接する機会が多いので、コミュニケーション能力が高い方は有利です。過去に、警備のアルバイト経験がある方や警備に関する資格を保有している方は、優遇して採用されるケースがあります。警備員を目指すにあたって、学歴がなくても意欲と強みをしっかりとアピールすることが大切です。
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