警備員でも語学力は必要?外国語が求められるのはどんな時?

目次

はじめに

10年ほど前と比べると、日本に住んでいる外国人の数や日本に訪れる外国人の数は増えています。以前は日本人の店員がほとんどで、コンビニや飲食店、スーパーなどの従業員でしたが、現在では外国人が働いているお店も少なくないと思います。

また、日本に訪れる外国人観光客も増えていて、観光地では外国人の姿を以前よりも多く見るようになりました。外国人が増えたことにより、以前はあまり重要視されていなかった新たな課題も出てきます。

それは、日本人で外国語を話すことができる人の割合が少ないことです。中学高校と英語を学習しましたが、日常的に英会話ができる人は多くないでしょう。

外国人の中には日本語を話すことができる人もいますが、日本語を話すことができない人もいます。日本に住んでいる外国人は日本語を話せたり、多少は理解していますが、日本に訪れる外国人観光客は日本語を話すことができない人が多いのではないでしょうか。

日本語を話すことができない外国人とトラブルがおきた場合にコミュニケーションがとれず、困ってしまいます。

警備員に外国語能力は必要?

日本語を話すことができない外国人がトラブルを起こしたり、巻き込まれてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。コミュニケーションをとれないかもしれません。

警備員に外国語能力があれば、日本語を話すことができない外国人との対応も行うことができます。

警備員にとって外国語能力が必須であるとはいえませんが、ある程度の外国語能力があると警備の仕事をスムーズにすすめることができるでしょう。

外国語の対応が求められる業務とは

警備員の業務は大きくわけると、第一号警備業務から第四号警備業務まで、4つに区分されています。

第一号警備業務とは、施設警備業務、巡回警備業務、空港保安警備業務などを行います。ショッピングセンターやスーパーなどで店舗内を巡回してなにか異常、トラブルが発生していないか見回る警備の仕事です。

第二号警備業務とは、交通誘導警備のことをいいます。工事作業現場などで、道路を一部封鎖しないといけない場合、現場を通行する車両が事故やトラブルをおこさないよう、円滑に誘導するのが警備の仕事です。

第三号警備業務とは、運搬警備業務のことをいいます。現金輸送車や危険物質の運搬車両の警備をおこないます。店舗や金融機関から多額の現金を移動する際に強盗犯人から現金を守ったり、危険物を輸送する際に円滑に目的地まで輸送できるようにするのが第三号警備の仕事です。

第四号警備業務とは、要人警護の仕事です。一般的にはボディガードともいわれています。有名人や芸能人のすぐそばでともに行動し、危険がおこりそうな時は身を挺して警護対象者を守ります。

これらの第一号警備業務から第四号警備業務のなかで、外国語能力が求められる警備業務としては、第一号警備業務である施設警備や空港保安警備業務と、第二号警備業務である交通誘導警備をおこなう際に、外国語の対応が求められることがあるといえるでしょう。

大型施設での警備

大型施設とは、規模の大きなスーパーや、ショッピングモール、様々な店舗が一カ所に集まったエリアのことをいいます。休日は多くの人が訪れて買い物や飲食を楽しんでいます。

多くの人が訪れるということは、その分トラブルや犯罪が発生する数も増えてきます。万引きや喧嘩口論、置き引き、スリなどが発生するということが考えられます。そういったトラブルや犯罪を防いだり、発生してしまった時に対処するのが警備員の仕事です。

日本に住んでいる外国人の数が増えたことにより、必然的に大型施設を訪れる外国人も増えることになります。そうなると、外国人がトラブルや犯罪をおこしたり、巻き込まれるというケースも増えてきます。

そういった時に外国人が日本語を話せたり、ある程度理解できていれば良いのですが、日本語を理解できていない場合は当事者同士や施設従業員と円滑にコミュニケーションをとることができず、対処がスムーズにいきません。

こういった場合に警備員が外国語能力があると、コミュニケーションをとる支えとなります。

外国語を流ちょうに話せることができればこしたことありませんが、なかなかそう簡単にはいきません。しかし、そういう場合であっても、日常生活会話を記載した本を所持して警備にあたれば日本語を理解していない外国人ともコミュニケーションをとることができます。

空港、駅での警備

空港では、空港内に不審者がいないか見まわったり、危険物が置かれていないか見まわっています。飛行機に搭乗する際の手荷物検査場では、飛行機内に危険な物を持ち込まないようエックス線透視検査装置や金属探知で搭乗客の手荷物をチェックします。

また、駅では警備員が駅構内を見回り、スリや痴漢、置き引き、喧嘩口論がおきていないかを確認しています。特に規模の大きい駅構内では利用客が多いため、トラブルや犯罪の発生件数も増加します。トラブルや犯罪が発生しないように駅構内を見まわり、発生の抑止に努めるのが警備員の仕事ですが、発生してしまった時には対処するのも警備員の仕事です。

日本に住んでいる外国人の数が増えたことや、外国人観光客が増えたことにより、空港や駅を利用する外国人の数も増えました。そのぶん、外国人が関わるトラブルや犯罪も増えます。

特に空港での手荷物検査では飛行機内への持ち込みルールを理解していない外国人に対して説明を行わないといけないので、トラブルがおこりやすいといえます。

国ごとによって飛行機内に持ち込める物が多少異なるため、ある国の飛行機搭乗時は問題無かったものが、日本では持ち込むことができないということもおこりえます。

そういった場合に外国語能力がある警備員が日本語を理解できない外国人にスムーズに説明できると、外国人搭乗客とのトラブルを防ぐことができます。コミュニケーションのちょっとした行き違いで発生してしまうトラブルを防ぐためには外国語能力がある警備員は重宝されるのではないでしょうか。

交通誘導警備

道路作業工事がおこなわれている箇所では、場合によっては複数の車線がある道路に規制をかけて、片側交互交通にする場合もあります。そういった場合は、円滑に車両が通行できるように、警備員が車両の交通規制を行い、交通事故やトラブルを防いでいます。

自動車免許を取得している外国人であれば日本語を理解できますが、自動車免許を取得していない外国人であると、警備員の交通誘導を理解できなかった場合に交通事故やトラブルとなってしまいかねません。

交通規制が行われている箇所を通行するのが自動車だけとは限りません。自転車に乗った外国人が通行するということもあります。

そういった場合に交通事故やトラブルがおきた場合に交通誘導警備を行っている警備員が外国語能力があると、スムーズに対処できます。

まとめ

いかがでしたか。必ずしも警備員にとって外国語能力が必須というわけではありませんが、警備の仕事内容や働く場所によっては外国語能力があると警備の仕事を行う上でスムーズにいくこともあるといえます。

そういった職場での勤務を希望する場合はご自身の外国語能力をアピールすると就職・転職活動も成功する確率が高くなります。就職・転職活動を有利にすすめ、より良い職場、ご自分の希望する職場で働くためには外国語能力をアピールするといいでしょう。

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