ドラマなどでみかける万引きGメン。スーパーや百貨店などにおいて私服で張り込み万引きを捕まえる姿には憧れをいだきます。求人情報などでは「万引きGメン」や「私服保安警備員」などと求人が出ていて正社員だけではなく派遣やパートなどの募集も行っている職業です。
万引きGメンは誰でもなることができるのでしょうか?今回の記事では万引きGメンについて次の内容をみていきます。
・誰でもなることができるのか?
・どのような仕事内容か?
・資格などは必要か?
これらの疑問を解説していきます。
スーパーで活躍する万引きGメンになるには?資格やスキルは必要?
万引きGメンになるには特に資格などは不要です。誰にでもなることができる一方で根気と体力がとても必要な仕事です。ただし万引きの実行犯を現場で捕まえることが出来るため正義感がある人にとってはとてもやりがいのある仕事といえるでしょう。
資格やスキルは不要ですが検定によって自身の万引きGメンとしての技術や知識をランク付けすることも出来ます。成績上位者のみに与えられるランクもあるため、キャリアアップを考えている人にとってもやりがいを見い出せる仕事と言えるでしょう。
ここからは万引きGメンの概要から詳細についてと必要な資質などを詳しく解説していきます。万引きGメンの求人などに興味あるかたはぜひ最後まで読んでいってください。
万引きGメンとは?
警備業務は次の4種類の業務区分に分かれています。
・第一号警備業務 ・・・施設警備
・第二号警備業務 ・・・雑踏・交通誘導警備
・第三号警備業務 ・・・運搬警備
・第四号警備業務 ・・・身辺警備
この中の第一号警備業務の中に「保安警備員」という分類があります。万引きGメンは「保安警備員」の警備員業務の分類になります。保安警備員は私服警備があり、その中の一つにスーパーなどでの万引きGメンの業務があります。
※Gメンは米国の特別捜査官の通称(Governmentの頭文字)から来ています。日本では万引きGメンは公務員ではなく民間の仕事です。
警備会社に雇用された警備員で、スーパーなどの店舗が警備会社へ依頼することで万引きGメンとして該当店舗へ派遣されます。正社員としてフルタイムで活躍する人もいますがパートタイムで自分の時間に合わせて活躍するかたも多く、働き方にある程度の自由があるのがメリットです。
業務内容は難しさもあり万引き犯をみつけるまでは一般客に紛れて買い物をしているふりをしつづける必要があります。この間、他者との会話もほとんどできなく歩き続ける必要があるため体力が必要な仕事です。また万引きが行われていないか常に気を張っている必要もあります。
東京都では万引き犯が抵抗した場合の対処の仕方などの講習を30時間受けたスペシャリストを800人派遣しているとも言われています。体力と正義感があれば未経験でもスペシャリストになれる可能性をもった職業であるといえます。
万引きGメンの活動場所
主に次の場所が活動場所となります。
・デパート
・スーパーマーケット
・ディスカウントストア
・書店
・商業施設の店舗
これらの場所を活動場所としており警備会社へ依頼があった店舗へ派遣されます。これらの場所に一般のお客さんとして私服で紛れ込み万引き犯を捕まえるべく店内をくまなく歩き回る必要があります。
常に歩き回っている必要があるため施設の大きさなどはあまり関係なくいずれの現場でも体力勝負になることが分かります。
万引きGメンになるには?
万引きGメンになるには特別な資格などは必要ありません。18歳以上という年齢さえクリアすれば誰でも応募することができます。(欠格事由がある場合には、警備員になることはできません)ただし、非常に体力勝負な仕事なため体力に自信があるかたが適正かもしれません。
民間の警備会社で募集を出していることがほとんどですが、内容は正社員だけではなく契約社員やパートタイムの応募が多いのも特徴です。「請負警備員」や「私服保安警備員」の名称で募集を出していたりALSOKなどでは「店内監視巡回」という名称であったりします。
求められる業務内容も万引き犯の取り締まりや店舗への防犯アドバイスなど会社により様々です。
時給の場合は1000円~1500円、月給は15万円~20万円が相場のようです。決して高いわけではありませんが、正義感があれば誰でもなれて勤務時間も調整がきくのが万引きGメンの良いところと言えるでしょう。
万引きGメンに求められる資質
正義感と根気が求められます。また、実際に万引きが発生した場合に万引き犯を取り押さえる必要もあるため体力も必要です。知識としては「私服保安員協会検定」があります。この検定を受けてないと万引きGメンになれないかというと、決してそういうことはありません。
ただし、検定を受けることで就職する際に一つの売りになることもあり、また派遣先のスーパーなどにとっても信頼度が上がります。万引きGメンとして働く場合は検定を受けるメリットは大きいです。
私服保安員協会検定は未経験者でも受けることができます。さらに受験費用は最大でも8300円(未経験者が受ける等級だと6100円)とそこまで高い受験料ではありません。
オンラインで受験も可能ですので、これから万引きGメンとして活躍していきたいと考えている方にとっては勉強の意味でも取得して損することは無い検定です。私服保安員協会検定について詳細をみていきましょう。
私服保安員協会検定とは
この検定の資格を取得することで万引きGメンとしての自身の経験と知識を「見える化」することができる大きなメリットがあります。採用側に対して自身の万引きGメンとしての裁量を明確にすることができるため就職で有利になるほか自身の給与アップに結びつけることができます。
検定は次のランクに分かれています。
・1級S「ゴールド」
・1級A「レッド」
・2級「ブルー」
・3級「グリーン」
1級、2級については実務経験がないと受験することができません。さらに1級Sは1級合格者の中でも成績上位者のみに付与されるランクです。1級の中の上位12%~19%の者のみが1級Sとなることができます。
1級Sは12ヶ月毎の更新も必要です。1級S保持者は私服保安員として現在でも優れた人材であることの証明となります。3級のみ実務経験が無くても受験することができ、2級3級であればオンライン受験も可能です。
オンライン受験については自宅からの受験が可能です。登録したメールアドレスに問題のURLが届きます。そのURLへアクセス後ID、パスワードを入力しログインすると試験スタートとなり、そこから60分の試験となります。
会場に行く手間などが無くかなり受験しやすい試験であるといえます。
これから万引きGメンとして活躍を考えている未経験の方はまずは検定を受けてみるのもおすすめです。
まとめ
今回の記事はスーパーで活躍する万引きGメンについて、資格やスキルおよび資質についてまとめてみました。万引きGメンは保安警備の私服警備業務に該当します。
活動場所はスーパーや百貨店などで、私服で一般客に紛れ込み長時間万引きが無いかを見張るため根気と体力が必要な仕事です。ですが、万引きGメンには特に資格などは不要でかつパートタイマーなども充実しているため働き方を選べる職業であるともいえます。
私服保安員協会検定を受けることで万引きGメンとしてのランクを見える化することができるため、興味のある人は受けてみるのもよいでしょう。
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