警備員の採用面接に落ちた!原因はなに?

警備の業界は他の業界と比べると人手不足が深刻化しており、60代以上の人も多く雇用されている状況です。そのため、他の業種と比べると採用されやすいイメージを持っている人もいることでしょう。

しかし、警備員になるために採用面接を受けてみると、不採用になってしまって「面接に落ちた!」悔やんでしまうこともあり得ます。

この記事では、警備員の採用面接に落ちてしまう原因について、正社員とアルバイトに分けて説明します。原因を知って対策を講じたうえで、採用面接に臨むことが大切です。

目次

正社員が警備員の採用面接に落ちる原因

正社員として警備員の採用面接に応募した場合、不採用となる原因として主なものをあげると、下記の通りとなります。

・体力や精神的な面で警備員に向いていないと判断される
・過去5年間の職歴の記載に不足している部分がある、または誤って記載している

体力や精神的な面で警備員に向いていないと判断される

警備員は施設警備で施設内をくまなく空いたり、交通誘導整備で屋外での業務を行ったりすることから、体力が求められます。

さらに、不審者との対応などで的確な判断が求められる場面もあることから、精神的に安定していることも必要です。

応募者は、警備を行うにあたっての体力や精神的な面については問題ないとみなされることが多いですが、面接の時点で体力面や精神面で警備員に向いていないと判断された場合、不採用になることもあり得ます。

過去5年間の職歴の記載に不足している部分がある、または誤って記載している

警備員に転職する場合、過去5年間の職歴の記載が不足していたり、あるいは誤って記載したりしていると、不採用の原因になることがあります。

その理由は、過去5年間に警備関連の法令違反をした人と、罪を犯して刑を受け、刑務所から出所してから5年が過ぎていない人は警備員に採用できないことと関係しています。

過去5年間の職歴を正確に記載していれば、会社側から信頼を得やすくなりますが、もし、記載している内容が不正確であれば、会社側から不審に思われる原因となってしまいます。

警備会社では、過去の経歴を調べるために職歴調査を実施し、応募者が履歴書に書いた職歴が正しいかどうかをチェックすることがあります。

職歴調査の内容と履歴書の記載内容が一致していれば問題はありませんが、不一致の場合は虚偽の記載をしているとみなし、採用後のトラブルを防ぐために不採用にすることもあり得ます。

面接において自分自身の状況を正確に伝えることは、社会人として当たり前のことです。履歴書の職歴欄は正確に書くようにしましょう。

警備員として採用されるようになるためには?

警備員として採用されるためには、警備の業務を十分に行える体力があり、精神の状態が安定していることが条件となります。

また、過去5年間に警備関連の法令違反をしていないなど、警備の業務をまかせるにあたり、信頼感があることも求められます。

警備員は人手が不足しているため、未経験者でも採用されることが多いです。しかし、採用される可能性を高めるためには、警備の業務経験があること、そして、警備に関連した資格やスキルを持っている点も重要なポイントとなります。

例えば、警備に関連した資格としては、東京都が実施している「防災センター要員講習」や、消防法に基づいて実施される「自衛消防業務講習」があげられます。

そのほか、防災士の資格を持っていると災害発生時に的確な対応ができるようになります。

また、警備員に求められるスキルとしては、トラブルの発生に気がつくための観察力や、トラブル発生時に的確に対応する能力が必要です。さらに、法律やルールを守り、人々の安全を守るという責任感も求められます。

アルバイトが警備員の採用面接に落ちる原因

アルバイトが警備員の採用面接に落ちる原因としては、会社側が提示するシフトが自分の都合と合わないことがあげられます。

例えば、交通誘導警備のアルバイトをしたいと考えていて、土日の日中のみシフトに入りたいとしましょう。

しかし、会社側から「できれば平日も何日か入ってほしい」「月に数回でかまわないので夜勤もしてほしい」という要望を伝えられたとします。

そこで「土日の日中はシフトに入れますが、平日や深夜は働くことができません」と伝えるとしましょう。

そのように伝えると、結果として会社からは採用されずに不採用となることがあります。

アルバイトをする側としては、できる限り自分の都合で働きたいと考えることが多いですが、会社側としては「この曜日、この時間帯に働いてほしい」と考えていることが多いです。

このように、アルバイトと会社側でシフトに対する考え方が一致しないときは、不採用になる場合があることを理解しておきましょう。

正社員・アルバイトを問わず採用面接に落ちる原因

そのほか、正社員やアルバイトなど従業員の区分を問わず、採用面接に落ちてしまうことがあります。

主な原因としては、健康状態に問題があること、犯罪歴があることがあげられます。それぞれの内容について説明します。

健康状態に問題がある

面接で健康状態に問題があることがわかった場合、採用面接で不採用になることが多いです。

警備員の仕事は商業施設やビル内の巡回警備のように屋内で行うものだけでなく、交通誘導警備や雑踏警備など、屋外で行うものもあります。

特に、屋外での業務は立ちっぱなしであるうえに、雨の日や風が強い日、暑い日や寒い日など天候を問わずに業務を行わなければなりません。

また、屋内での巡回業務も、建物の中をくまなく歩く必要があります。

それを踏まえると、警備員の業務では体力が必要であり、体力が少なく健康に問題があるとみなされた場合は採用されにくくなります。

犯罪歴がある

犯罪歴がある人は原則として警備員に採用されません。

警備員は人々の安全を守るために働いています。その警備員が罪を犯す可能性があれば、人々の安全を守るという警備員の任務に反するため、警備員としては不適切であり、警備員に採用することはできません。

犯罪歴があっても警備員に応募できる場合

ただし、下記の条件を満たしている場合は、過去に犯罪歴があっても警備員になることが認められています。

・禁固以上の刑を受けて、刑罰の期間を終えてから5年が過ぎた場合
・執行猶予の期間が終了した場合

禁固以上の刑とは、禁固、懲役、死刑です。死刑を除外して考えると、禁固も懲役も刑務所で服役することになります。刑罰の期間を終えてから5年が過ぎた場合は、更生されたものとみなされるため、警備員に応募できます。

また、執行猶予の期間中は警備員に応募できませんが、執行猶予の期間が終わった時点で警備員の応募が可能です。

執行猶予とは、罪を犯して刑を受けた人に対し、一定の期間内に罪を犯さないことを条件に刑を執行しないことを指します。

その他、警備員として採用されない原因

その他、下記に示した内容に当てはまる人も、警備員として採用されません。

・自己破産し、破産手続きを受けている
・暴力団員、または暴力を振るう可能性があるとみられる人
・アルコール、麻薬など各種薬物の中毒者

まとめ

正社員の採用面接に落ちる理由として考えられることとしては、体力や精神的な面からみて、警備の業務を行うことが困難と判断される場合です。

また、警備業法では過去5年間に警備関連の法令違反をした人、自己破産した人、アルコールや薬物の中毒者を採用することを禁じています。

そのほか、アルバイトとして警備員の仕事をしたいと考えていても、働きたい曜日や時間帯が合わずに採用されないケースもあるでしょう。

なお、警備の業界は全般的に人手不足となっており、業務内容によっては未経験者を採用するケースも多いです。

しかし、警備の仕事は人々の安全を守ることであるため、警備員に採用されるためには、体力や精神面の状況に加え、責任感の高さも求められます。

(画像は写真ACより)

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