はじめに
自宅警備員という用語を聞いた方がいらっしゃるでしょうか。自宅専門警備の警備員なのだろうか。そのように思われる方も多くいると思います。今回、自宅警備員について詳細説明します。
自宅警備員とは？
まず、自宅警備員という言葉は、明確が定義はありません。一般に、社会へでることなく、他人ともかかわることなく自分の家にずっとこもる人の事をあらわしています。例えば、高校を卒業後、アルバイトにも行かずに自宅警備員をしているといったような用いられ方をします。
具体例のようにアルバイトや会社でつとめることなく、自宅で過ごし、人との交流をさけている人の事をさしてこの言葉を使っています。当然ながら、仕事は行っていませんので、自宅警備員を行うことで給与を支払われることはありません。自宅警備員という言葉を利用される場合には、以下のように使われる場合が多い模様です。
・実在してるように利用する
あたかも自宅警備員という職業があるかのように使われます。例えば、現在、週休二日、自宅警備員として業務を行っています。ただし、仕事ではありません。
・自分をしいたげて用いられるケースがたくさんある
自宅に引きこもっている人やニートをしている人が、自分自身の事をしいたげて、自分を周りに伝えようとする時、この言葉が使われるケースが多くなっています。また、単に働いていないだけでなく、友人や知人がいなくて一人でいる場合が多かったりする場合にも自分の事を自宅警備員と自虐的に表します。例えば、アルバイトで働くことは、自宅警備員しかしたことがないのでできない。といった場合に利用します。
そもそも、自宅警備員という言葉はどこから生まれたのでしょうか？インターネットの匿名掲示板から生まれたという説もありますが、最初にいつ使われたのかは実はわかってはいません。自宅警備員という言葉がインターネット上でよく使われるようになったのは、2000年代後半と言われています。2007年にはネット流行語大賞で7位にランクインしたことからもよく利用されていたことがわかります。
自宅警備員と同様の意味で用いられる言葉としては、ニート、引きこもり、一級在宅士、職務放棄員などがあります。ニート、引きこもりに関しては社会現象化し、一般的に用いられることも多くなっています。いずれも働くことなく、通学することなく、自宅におり、家族以外にほとんど交流がない人の事を指しています。
自宅警備員の業務は？
自宅警備員は、あくまで正式な仕事ではありませんので、ネット上で、あくまで自宅警備員本人が公表しているものとなります。主な業務は、インターネットの閲覧業務、インターネットの掲示板の巡回業務やチェック作業、自宅付近のコンビニエンスストアまでの巡回業務、自宅内の施設警備業務（巡回・座哨）となります。言い換えると、ニートや引きこもりのインターネットサーフィンやコンビニエンスストアまでの散歩やおかし飲み物などの買い出しとなります。
また、自宅警備員の業務の特徴としては、日中の業務より夜間の業務を好む傾向が強い（日中は寝ている場合が多い）、休日が基本無い（無職のため、業務時間もありません。）、無職で給料がない（両親からのお小遣いといった給料が入る可能性はあります。）自宅警備員となっている人の特徴には、人づきあいが苦手で接することを拒絶する。実家がお金持ちといった傾向にあります。自宅警備員の型には内気な性格や人と付き合うことが苦手といった性格の人が多くなります。
そのため、アルバイトや正社員といった仕事につく事ができずに自宅警備員となっている人が多くなっているのです。内気で人と接することが苦手であるといっても、誰でも自宅警備員になれるわけではありません。働かなくても、自宅でインターネットを楽しんだり、コンビニエンスストアでお菓子や飲み物を買ったり生活を過ごすためには、家族からの支援が必要となります。そのため、自宅警備員の家族は、裕福な場合が多いのです。
自宅警備員の装備としては、ゲーム機、高性能のパソコンなどは必須の装備となります。なぜなら、長時間自宅にいても飽きることがないようにするために、また自分の部屋から出来るだけでなくてもよいようにするために必要だからです。
自宅警備員と警備員の違い
自宅警備員と警備員はどのような違いがあるのでしょうか？自宅警備員は、働いてはいませんので当然給料は発生しません。場合によっては、家族よりお小遣いといった形で余暇の費用を受けている可能性はあります。朝昼晩の食事については、実家のため家族より用意されたものをとります。
また、勤務時間も自身で決めているため、シフト制などもありません。では、自宅警備とは異なる仕事としての警備員にはどのような業務があるのか説明します。種類が大きく4種類に分類されています。業務の詳細も異なっています。警備員の役割とは人の生命を守り、安心して暮らすことを維持する事です。また、今後の少子高齢化の中、テロや動機が不明瞭な無差別殺人などが発生する中社会的意義の大きな仕事となっています。
警備業には第1号警備業務である施設警備業務があります。
公共施設や遊園地など人が多く集まる場所で事件事故を防止する業務です。続いて、第2号業務として交通誘導業務、雑踏業務があります。花火大会やコンサート会場での通行の安全確保や導線の確保や道路の工事中の歩行者や運行する車を安全確保することが主たる任務となります。
つづいて第3号警備業務は、現金や貴重品の運搬業務となります。最後に第4号警備業務は、ボディーカードと一般的に呼ばれ要人監視を主業務としています。このように、自宅警備員と警備員はその存在意義、目的は全く異なっているのです。
自宅警備員が転職するなら？
自宅警備員が転職を行うためには、働くためのスキルを身につける必要があります。対人のコミュニケーションが苦手であっても、現在はリモートワークで完結する仕事も多くあります。
例えば、データ入力業務やプログラマーやライターといったような仕事は、会社へ出社することなく業務が完結します。このような仕事を行えるようにスキル支援を行うことで転職が行える可能性も高まります。自宅警備員本人も家族に対して、気まずさ、気恥ずかしさを持っている場合もありますので、そのような仕事があることを伝えてあげましょう。
働いていなければ、労働保険や社会保険・年金なども未加入となっています。その場合、社会のセーフティーネットもありません。自宅警備員の家族の方は、本人から、転職への抵抗が最初あるかもしれませんが、本人の将来のため、生活力をつけるような言動・行動が必要となります。
まとめ
自宅警備員は、率直に言って無職の状況です。家族が裕福であったとしても、食費や光熱費など、家族に負担をかけている点に違いはありません。また、自宅でゲームやインターネットのみを行っているだけでは、いざ家族に何かあった場合に、自宅警備員本人が自分で生活を続けていく能力を持たなくなります。
警備業界では、未経験者でも、転職して働くことが十分に可能です。また、警備の現場によっては、一人での巡回業務や立哨業務など対人のコミュニケーションが苦手でも行える仕事があります。警備業界は、自宅警備員からの転職先の一つとしておすすめします。
コメント