仕事はやりがいを感じながら熱意をもって長く続けることができればもちろん良いですが、現実はなかなかうまくいかないことも多いです。勤務体系が自分と合わなかったり人間関係に悩んでしまったりします。
辛い状況を我慢して働き続けてメンタル面でダメージを受けてしまうと今後の人生にも影響を与えてしまうこともあります。すぐに仕事を辞めてしまうのは良くないですが、無理して続けてしまうのも良くないです。
自分自身と向き合い心と体のバランスをみて辞めるときはきっぱりと辞めて次に向かうことも必要です。ただし辞め方には気をつけなればいけません。
今回の記事では警備員として仕事をやめる場合に気をつけることをまとめました。ぜひ最後まで読んでいってください。
警備員のやめ方とやめるときに気をつけること
警備員は体力的にキツいこともあり若くして辞める方が多い仕事です。自分にどうしても合わない場合はやめることも人生をうまく進める一つの選択肢です。
ただし、やめ方には気をつける必要があります。今回の記事では警備員の辞め方について次の内容を解説しています。
・警備員はどうして退職してしまうのか
・退職の手続き方法
・退職の際に気をつけること
ひとつひとつみていきましょう。
警備員の退職理由
警備員の退職理由として多いのは次の3つです。
・体力的にキツイ
・給料が安い
・人間関係
仕事のやりがいであったり関連する資格が多いためキャリア形成しやすかったりと警備員としてのメリットはもちろんたくさんありますが、体力面やメンタル面で仕事を続けられなくなる方がいるのも事実です
警備員は施設によっては24時間態勢で夜勤や宿直などがあります。仮眠時間なども十分に確保されていない現場も実際にはありますので体力的につらい職業です。またその分給与が良いかというと平均給与はそこまで高くありません。
このような内容で退職を決意する警備員はいます。具体的にどのような内容で退職に至るのかをもう少し詳しくみていきましょう。
体力的にキツイ
警備員の仕事はとにかく体力的にきついです。勤務体系がシフト制でかつ夜働くこともあるため睡眠を確保することできないことがあります。
仮眠時間は設けられますが24時間勤務の場合もあります。自分の家での睡眠とは違い勤務先での仮眠ではなかなか疲れが取れません。
また仕事内容も長時間立ちっぱなしやもしくは長時間座りっぱなしだったりします。同じ体勢を長時間とることは体への負担が大きくなります。
仕事内容も単調になりがちです。警備員の仕事はトラブルを未然に防ぐために巡回などを行います。そのためトラブルがなく一日の勤務が終わることが普通です。警備員の仕事としては良いことですがそれを単調と捉えて、仕事へのやりがいが無いと感じてしまう方もいます。
体力面に自信があり警備員として自身のキャリアを計画的に考えていける人であれば問題ないですが、体力的にきつくて単調な仕事に飽きてしまい辞めてしまう警備員も少なくありません。
給料が安い
警備員の仕事の平均年収は345万円です。分布は227~522万円となっています。この年収は日本の平均年収の中では比較的低い傾向にあります。
参考元:https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E8%AD%A6%E5%82%99%E5%93%A1%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6
体力的にきつい仕事が多い中でこの給与だと割りに合わないと感じて辞めてしまうかたもいるようです。
警備員は仕事に関する資格が多い職業でもあるため資格取得をして自身の価値を高めていけば給与アップを狙うことができる職種ですが、新入社員として入社してすぐは給与も低く、現場で学ぶ内容も多くシフトに体も慣れていません。そのため、きつくて給料が安く割に合わないと感じてしまう方も多いです。
人間関係
どの業界にも言えることですが人間関係に悩んでやめてしまう人は多いです。どの職場にも当たりがきつい人はいます。また自分とは性格的に合わない人もいるでしょう。
上司と合わない場合は特に悩んでしまいがちです。これに関しては職場に入ってみないと分からない部分もあります。
ただし会社としてブラックかどうかについては入社時にある程度判断することができます。警備会社は新人として入社したあとに警備業法で20時間の研修を受けさせることが定義されています。この研修をほとんど受けさせること無くすぐに現場に立たされるようであればブラックな会社であることを疑って良いです。
退職の手続き
退職の手続きは正社員として働いているかアルバイトとして働いているかで変わってきます。正社員の場合は責任のある業務を任せられていることもあるため引き継ぎなどに時間がかかることもあります。
またアルバイトと比べて人事の事務手続きもやや時間がかかるため前もって退職について会社と話をしておく必要があります。
アルバイトと正社員それぞれにおいて、どのような点について気をつけなければいけないか具体的に見ていきましょう。
アルバイトの場合
アルバイトには次の2つの雇用形態があります。
・有期雇用 ・・・予め雇用期間が定まっている
・無期雇用 ・・・終了期限が決められていない
ほとんどのアルバイトは「無期雇用」で雇われている場合が多いです。2週間だけの短期バイトなどは有期雇用に当たります。
有期雇用の場合は決められた期間よりも前に辞めたい場合のみ相談が必要です。無期雇用の場合は14日前までに退職することを告げることが法律上(民法(明治29年法律第89号))定められています。
ただし一般的には1ヶ月前には告げるのが望ましいです。シフトの調整や新しいアルバイトの雇用などもあるため、14日前だと職場に迷惑がかかってしまいます。
勤務日数や労働時間が多く正社員と変わらないくらい働いている場合は、年金手帳や雇用保険関係の書類などを辞めるときに受け取る必要があるため事務の人に前もって確認しておきましょう。
正社員の場合
正社員の場合は次の2点に特に気をつける必要があります。
・転職活動をセットで考えておく
・退職する2ヶ月前には伝える
正社員で働いている場合には退職したあとに次の職に就かなければ無職となってしまいます。退職すると失業保険は支給されますが、自己都合の退職の場合は2ヶ月間~3ヶ月間は失業保険は出ません。その間無収入となっていしまうため前もって転職活動を行い次の職を決めておく必要があります。
また正社員の場合はある程度責任のある仕事に就いていることも多いです。そのため後任の人員確保と業務引き継ぎ、および退職による事務手続きなどのため遅くても2ヶ月前までには相談するようにしましょう。退職時期についても繁忙期などを避けるように配慮したほうが会社側としても助かります。
2ヶ月前までには直属の上司と相談し退職の時期や引き継ぎ、有休消化などについてお互いが納得するようにしっかりと話し合うことが大切です。3年以上勤務している場合は退職金が出る会社も多いです。必ず確認するようにしましょう。
退職の際の注意点
絶対にやってはいけないのは無断欠勤をすることです。人間関係などで悩んでいる人に多いことですが、仕事に行くのが嫌になってそのまま行かずに辞めるケースがあります。
ただしこれをやってしまうとその日のシフトに穴が開いてしまい現場全体に迷惑がかかってしまいます。さらには仕事に来ないということで家族や警察に連絡が入りおおごとになってしまう可能性もあります。
このような辞め方をしてしまうと会社や上司との関係はひどく悪い状態で退職することになります。会社や上司と悪い関係で退職してしまうと、次の転職で同じ警備業界を選ぶときに噂が広まってしまう可能性もあります。
上司や会社と良好な関係で退職することができれば、退職後にも色々と面倒を見てくれることも多いです。転職の相談に乗ってくれたりまたは転職がうまくいかなかった場合に出戻りを歓迎してくれたりもします。人間関係を良好に保ちながら辞めるには無断欠勤だけは絶対にやってはいけません。
関係を良好に保つもう1つのコツは挨拶です。辞める際には上司をはじめとするお世話になった方々への挨拶は必ずするようにしましょう。メールや電話、LINEなどではなくしっかりと面と向かって口頭で挨拶をするべきです。
挨拶の際に退職の理由についても話す必要がありますが、今いる会社を悪く言うのは避けるべきです。まだ会社に残る人たちにとっては自分の会社を悪く言われるのは気分が良いことではありません。
「会社に不満があるから辞めます」という伝え方ではなく「さまざまな会社を見て警備業界を広い視点で見てみたいから転職してみたい」というようにポジティブな理由に置き換えて理由を説明する必要があります。
まとめ
今回の記事では警備員のやめかたとやめるときに気をつけることについてまとめてみました。警備員は体力的にきつく、その割に給料が安いと感じて辞めてしまうかたも多いです。
またどの業界にもあることですが人間関係で悩み辞めてしまうかたもいます。
退職時の辞め方次第では次の転職に悪い影響が出ることもあるため注意が必要です。アルバイトと正社員でそれぞれ注意点が異なります。自分の立場と業務内容を踏まえて前もって上司に相談することが重要です。
やめる時はしっかりと挨拶回りを行い好印象をもってもらえるようにキレイに精算して次の転職へ向けて動き出すようにしましょう。
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