気をつけておくべき、警備員の身だしなみについて

普段お買い物をしているショッピングセンターや普段勤務しているオフィスビルなど色々な場所で警備員の姿を見かけると思います。紺色の制服に身をつつみ、帽子をかぶった姿は凛々しさを感じさせます。今回は警備員の身だしなみについて詳細に説明します。

目次

はじめに

まず、人を判断する時に一番大事な要素は見た目であるといわれています。昔からよく使われている法則でメラビアンの法則というものがあります。メラビアンの法則では、視覚が54%、聴覚が37%、言語は6%にとどまっています。つまり、第一印象の見た目(服装、姿勢、みだしなみ、表情など)がその人に対する印象がきめてしまうとされています。(参考 医療法人社団 平成医会 https://heisei-ikai.or.jp/column/mehrabian-law/ )

服装についての考え方で非常に大切な点は、自分の判断や自己満足になることでなく、お客さまやまわりの同僚がどのように感じるのか、どのような評価となるのかを意識することです。自分自身では問題がないと思っていても、周りから見て違和感がある場合は、何かしら身だしなみに問題があるという事です。

目的・役割は、個人の命・身体、財産など貴重品など契約先や依頼主依頼によって守るためです。警察官とは細かい点で役割は違っていますが、警備業界に求められる役割は年々広がっています。具体的には、施設警備では、警備員が巡回や、立しょうしていることで、窃盗や強盗を未然に防ぐことができます。また、道路工事における交通誘導の場合でも、適切に通行する人やドライバーに対して、適切かつ流ちょうな誘導を行うことで交通事故を減少させることができます。また、交通渋滞の緩和も期待されます。交通事故や交通誘導が緩和されることで、地域社会への貢献も非常に高くなります。

警備の目的とは

警備員は、安心と安全を社会に与える仕事です。警備業は、物販と異なり、目に見えないサービスをお客様へ提供する仕事になります。家電製品やレストランの食事など目に見える商品であれば、その機能や味などで良いサービスなのかどうなのかがお客様は判断することができます。しかし警備業のサービスは形のないサービスを提供する仕事です。それだけ、クライアントからの信頼という要素が非常に大切になるのです。そして、警備員自身も安心、安全といったサービスを提供しているといった意識を持つことが非常に大切です。

警備業は、警備場所における特性、機械警備であればその操作、警備AIロボット、空港における手荷物検査など特殊な専門性を求められる場合も多くなります。そのため、委託先も自社でそのような人材を一か育成するよりも、警備会社へ委託することで適切に安心安全を守る警備業務ができると判断して委託しています。そして、自前の社員を本業に集中することで効率的な事業運営を行うことができるようになります。その信頼を裏切ることがないように、身だしなみを整えることは絶対条件として守らなければならない重要な事項となります。他の業種以上に身だしなみが求められていることがご理解いただけると思います。

警備員に求められる服装とは?

警備員は、警備業法や道路交通法など半広い知識と技能を持ちつつ業務を毎日おこなっています。その豊富な知識やスキルもしっかりとした身だしなみがなければ、周りの警備対象の人に伝わることはありません。そのため、警備を行う時間や場所、場面を意識した服装が大切となります。また、服装だけでなく言葉遣いも大切です。

特に、商業施設やコンサート会場、花火大会などたくさんの人と接することが多い場所において警備を行う時は、男女ともに髪型や髪の色、また男性は、ひげ、制服のしわやたるみ、身体に合わない制服のサイズ、靴の汚れなどの身だしなみに常に気を配ることが必要です。特に靴の汚れは意外によく見られていますので注意が必要です。

みなさんが、お買い物をしている時に目的のお店を警備位の人に尋ねて見た時を思い出してみましょう。もし、その警備員の服装が上着はズボンから出ていていたり、髭が生えていたり、靴も汚れていたらどのように感じるでしょうか?その警備員に質問をおこなおうとするきもちは薄れてくると思います。逆に、制服の着こなしもきっちりとしており、笑顔で対応してしてくれる警備員には質問もしやすく質問や相談もしやすくなると思われます。このように、警備員は、警備の業務、実施内容の前にまずは身だしなみを整える事が大切なのです。

具体的な身だしなみのポイント

まずは、髪型になります。警備員は帽子やヘルメットを普段かぶっているため、髪型は見えることが少ないから問題ないと思われる方も多いと思います。しかし、帽子を脱ぐ場合もありますし、ヘルメットをとる場合も十分にあります。その際に、茶色の髪の毛や長髪であれば印象は悪くなってしまいます。髪型はすっきりとまとめ、基本は黒髪として業務にあたる必要があります。

続いて、口元周りとなります。新型コロナの影響もあり、業務中にマスクの着用が多くなっていると思いますが、時にはマスクを外すケースも出てきます。その時に髭が伸び、口紅などの化粧が濃いと警備員の信頼は損なわれてしまいます。信頼を得るためには第一印象が非常に大切です。見えていないところにも気を付けていきましょう。最後に目元の厚いアイシャドウなども信頼感を損ねてしまう可能性がありますので気を付けたいところです。

服装について

警備員は通常、制服を貸与されます。制服は警備員の信頼と信用を示す重要なアイテムです。自身の身体に合っているサイズなのか?制服にしわがついていることがないか?ボタンがはずれているようなことがないか?業務開始前にしっかりと気を付けていきたいところです。最後に足元は結構見られています。靴に汚れがないか?サイズがあっているか?きちんとみがかれているかなどもチェックしておきましょう。特にショッピングモールや球場、遊園地などの施設警備にあたる方は、来場者から質問を受けてこたえる場合も多くなります。第一印象は見た目になりますので、意識していきたいところです。

また、臭いも気になります。整髪料による染色や化粧、香水などの臭いがきついと汗のにおいと合わさり、お客様や周りの同僚に不快感をあたえてしまう可能性があります。特に屋内の警備は、空気がこもる場合があります。使用を控えるようにしたいところです。特に女性は、爪が伸びていないか?にぎやかな装飾をほどこされていないか?イヤリングやネックレスなど過度なものをしていないか?などもチェックしましょう。

アルバイトと正社員の違い

アルバイトでの雇用の場合は正社員の雇用と比較すると、一般的には厳しい決まりを課されることはありません。その理由としては、アルバイトで採用される警備業務が交通誘導業務など屋外で常時ヘルメットを着用している場合も多くなっているからと考えられます。ただし、その場合においてもネックレスやブレスレットなどのアクセサリーは事故の防止の観点から禁止されている警備会社がおおいので注意が必要です。

正社員の採用の場合は、一般の会社員と同様の身だしなみを求められるケースが多くなります。採用面接時においては清潔感のある落ち着いた印象の髪型や服装にして臨みましょう。特に、現金輸送などを扱う貴重品警備業務や異常発生時に現場へ向かう機械警備員、第四号業務である身辺警護業務は、通常の警備業以上に高い倫理観や社会性が求められます。また、クライアントとのコミュニケーションを行う場合もあるため、服装などで不快感や不信感を与えることがないようにしなければなりません。

まとめ

警備員は安心と安全を守る仕事です。安心と安全は、実際の事故の発生や家事などの災害だけでなく、きもちよくお買い物ができる。遊園地で遊ぶことができる。花火大会で花火を楽しむことができるといった心の安心安全を守ることも含まれます。警備員の清潔感でその安心安全も変わってきます。服装と合わせて、表情も常に明るく保って、業務にあたるようにしましょう。

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