はじめに
これまで働いていた職場から、警備員へ転職したいなと思うとき、ハローワークや求人情報サイトでは、何をキーワードに検索すれば良いのか知っていますか?
一般的な業種には小売業や飲食業、企業であれば事務や営業など様々です。この多くある業種の中で、警備業を探し出し、優良な警備会社に就職するためにも、業種が何なのか、求人情報サイトではどうやって探すのが一番良いのか、詳しく説明します。
警備業の業種とは?
警備業は、依頼された企業や個人から、安全や財産を守ることを業務としています。このことから「警備業」に分類されています。
また別の意味合いでは「保安業」または「保安職」とも言われていますが、警察官や消防署員、救急救命士など、公務員が行う業務も含まれているので、「警備業」と言うのが一般的です。
また警備業は広い意味でサービス業に分類されています。一般的に商品を販売するのが小売業、ものを製造するのが製造業と定義されていますが、警備業は何も販売しないし、何かを製造することもしません。つまり無形のサービスを行うことに該当するので「サービス業」となります。
業種の分類については、総務省による日本標準産業分類というものがあり、その中で「サービス」の文字が含まれている大分類としては、下記のものが挙げられます。
・学術研究、専門・技術サービス業
・宿泊業、飲食サービス業
・生活関連サービス業、娯楽業
・複合サービス事業
・サービス業(他に分類されないもの)
サービス業というのは日本中には、結構な種類があるため、このように項目が多くなっています。この中で警備業は、学術研究、専門・技術サービスや、宿泊業、飲食サービス業、娯楽業では無いことは明らかです。
その他に「生活関連サービス業」がありますが、ここにはクリーニング店、美容院、家事代行サービスなどの業種が該当しています。ではもう1つ分かりにくい「複合サービス事業」はどうでしょうか?これは郵便局や協同組合が該当しています。
そうなると最後にある「サービス業(他に分類されないもの)」しか残っていません。
この大分類「サービス業(他に分類されないもの)」の1つ下にある中分類を見ていきましょう。
・廃棄物処理業
・自動車整備業
・機械等修理業
・職業紹介・労働者派遣業
・その他の事業サービス業
この中に警備員とはっきり分かる分類は、存在していません。上位4項目は誰もがお世話になるような、身近な業種が並んでいます。この中で「その他の事業サービス業」に該当しているのか見てみましょう。
中分類の「その他の事業サービス業」には、下記の業種が該当しています。
・管理,補助的経済活動を行う事業所
・速記・ワープロ入力・複写業
・建物サービス業
・警備業
・他に分類されない事業サービス業
ここで「警備業」があります。
以上のことから警備業は、大分類「サービス業(他に分類されないもの)」の、中分類「その他の事業サービス業」の、小分類「警備業」という分類に区分されているのが分かります。
警備会社はサービス業に該当しているということで、ビル管理や清掃業も兼ねているケースもあります。ビル管理は「建物サービス業」、清掃業は「廃棄物処理業」に該当しています。
企業の施設の警備を任されている警備会社が、警備とビル管理と清掃をセットで業務をすることは、何かと都合の良いことがあるからです。
例えば、施設内で警備員が、異常を発見したらビル管理担当者に通報することや、警備員が汚れている箇所を発見したら清掃担当者に知らせるなど、同じ会社であればスムーズに連携が出来ることが可能です。
また警備員の業務が繁忙期で無い時期には、ビル管理や清掃の業務に配属されることもあり、労働者にとっては安定感があることがメリットとなります。
警備員の求人を探すには?
警備員の求人は、ハローワークや民間の人材紹介をする会社からの情報を基に、探していくことになります。ハローワークと人材紹介会社では、どこが違うのでしょう?
ハローワークは国が運営していて、企業側は無料で求人広告を出すことが出来ることがメリットになります。また求人側は多くの求人情報を閲覧出来るという、両者にとってもメリットがある仕組みです。過去には職業安定所と言う名称であったことから、雇用の安定を目的とした公的な施設になります。
それに対して人材紹介会社は、リクルートやdoda、マイナビなど、テレビやインターネットでよく聞くよう名前が出てきます。これらの会社は、求人を受け入れる企業側から支払われる斡旋料で成り立っています。
そのためあまり仕事が出来ない人を紹介すれば、企業との関係が崩れることもあり、求職者の能力を見極めた上で紹介することになります。
ハローワークか人材紹介会社のどちらが良いのかは、人それぞれになります。どちらにも登録しておいて、良い情報を見極めてから、就職先を決めることが良いと言われています。
以前は求人情報誌などから、探していた時代がありました。現在では人材紹介会社のサイトから、職業に関するキーワードを入れることで、簡単に求人を見つけられるようになっています。最近ではハローワークでも、インターネットサービスからも求人を見つけられるようになりました。
例えば他の業種で仕事をしていた人が、警備員へ転職するのに、漠然と「警備」で検索をすれば、多くの情報がヒットします。多くの情報がヒットすることで、たくさんの中から探すことになり時間がかかってしまいます。
道路や工事現場での車両を誘導する警備は「交通誘導警備」。
イベントなど人が集まる場所での警備は「雑踏警備」。
ショッピングセンターやテナントの入ったビル、駐車場などの施設での警備は「施設警備」。
またその施設警備でも出入り口の管理をする「常駐警備」。
施設内を巡回し異常がないか見回る「巡回警備」。
近隣の複数の施設を担当し、不審者が侵入したときに駆け付ける「機械警備」。
以上のようにキーワードを絞って検索することで、目的の求人に早くヒットすることが出来ます。場合によっては交通誘導警備を希望しているのに、その警備は募集をしていないようなケースがあります。
詳細情報に載っていなくても、実際には他の警備業務も行っていることや、先ほどのようにビル管理や清掃業務も兼業している場合があります。検索結果だけで判断せずに問い合わせてみることで、道が開けることがあります。
まとめ
警備業は大きく区分するとサービス業という業種に該当します。サービス業と言っても、数多くの種類がある中の1つです。
また警備員の求人をWebサイトで行う場合、「警備員」では数多くヒットするので、「交通誘導警備」や「施設警備」など絞っての検索をすることで、素早くヒット出来る効果があります。今回の記事を参考にして、是非自分に合った警備会社を見つけてください。
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