警備員の給料、週払いや日払いはできる?

目次

はじめに

警備員の求人を探すと「週払い可」や「日払いOK」などの記載を見かけます。すぐお金が必要な人には便利なシステムです。週払いや日払いについて、メリットのほかに規定や税金などの注意点についても解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

週払い、日払いとは

「週払い」または「日払い」とは、給料の締め日が「毎週」または「毎日」あることを意味します。給料の支払い方法は月払いが一般的ですが、警備会社は週払いや日払いにも対応しているところが多いです。

「締め日」と「給料日」は会社によって違います。週払いの場合は、たとえば「木曜日締めの、翌日金曜日払い」や「金曜日締めの、翌週水曜日払い」などです。日払いの場合は、締め日は毎日ですが給料日は「翌日」だったり「数日後」だったりします。

日払いというと、働いた日の給料が当日に支払われると誤解されがちです。働いたその日に給料が支払われるのは「即日払い」や「当日払い」と呼ばれ、日払いとは区別されます。

現代は貯蓄ゼロ世帯が多く、週払いや日払いのニーズが高いです。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2021年における貯蓄ゼロ世帯の割合は以下のとおりです。

【総世帯(カッコ内は単身世帯、二人以上世帯の順)】

・世代合計:25.8 %(33.2%、22.0%)
・20歳代:38.5%(39.0%、37.1%)
・30歳代:27.3%(36.3%、22.7%)
・40歳代:27.6%(35.7%、24.8%)
・50歳代:26.3%(35.7%、23.2%)
・60歳代:21.8%(28.8%、19.0%)
・70歳代:20.5%(25.1%、18.3%)

20~40%近くの世帯が貯蓄ゼロという結果です。週払いや日払いに対応している会社は人が集まりやすいので、警備会社によっては求人募集のアピールポイントにしています。週払いや日払いの申請方法も電話やメールで連絡するのではなく、専用アプリを導入して効率化している会社もあります。

週払いや日払いは便利なシステムですが「規定あり」となっているところもあるので注意しましょう。規定とは「支払い上限」や「手数料」などが挙げられます。

支払い上限は、たとえば「日払いは1日上限5,000円まで」などの規定です。残りは月払いでの支払いになるので、すぐに全額の給料が支払われない場合もあることを認識しておく必要があります。

手数料は、振込手数料を負担したり、時給が少し下がったりする規定です。手数料も塵も積もれば山となるので、すぐに給料が必要でない場合は月払いを選択したほうが良いでしょう。

週払い、日払いのメリット

■すぐに給料が手に入る

週払いや日払いの一番のメリットは、すぐに給料が手に入ることです。たとえば月払いだと「月末締めの、翌月25日払い」を採用しているところがあります。この場合、4月1日に入社したら初給料は5月25日となり、ほぼ2か月給料が手に入りません。

とくにアルバイトの場合は、急にお金が必要になったからはじめることも多いでしょう。冠婚葬祭であればご祝儀や香典のほかに、交通費や宿泊費、洋服代などもかかります。車や家電、スマホなどが故障したら早急に修理や買い換えが必要です。突発的な出費があっても、すぐに給料が手に入ればカバーできます。

仕事をはじめたばかりで家計が安定しないうちは週払いや日払いにして、家計が安定してきたら月払いに切り替えるという方法もあります。

お金の管理があまり上手でない人は、毎月の給料日前にお財布がピンチになりがちです。あればあるだけすぐ使ってしまう人は、週払いや日払いで小分けに給料をもらったほうが良いでしょう。

多くの人にとって給料日はテンションが上がるものです。月払いに比べて金額は少なくなりますが、週払いや日払いで給料日が頻繁にあることは、仕事のモチベーションを上げやすくなります。

■手渡しの場合もある

給料の支払い方法は銀行振込が一般的ですが、現金手渡しのところもあります。メリットとしてはATMで現金を引き出す必要がないので時間や手数料を節約できます。

時間に関しては、ATMまで行く時間もありますが、月払いの給料日が多い25日などのいわゆる「五・十日(ごとおび)」はATMが混み合うので、行列に並ぶ時間も省けます。

手数料も日払いで毎日引き出すなら、引き出し手数料が相当な額になります。とくに夜間や土日の時間外手数料は割高です。コンビニなど他行のATMを利用する場合も同様です。

銀行口座の数字がデジタルで増えるよりも、手渡しのほうが金を稼いだという実感が高まるメリットもあります。一昔前までは給料は手渡しが普通でした。父親が給料袋を持ち帰ることで、父親の威厳が保たれていたという話はよく聞きます。

週払い、日払いの税金について

週払いや日払いでも税金はかかります。夜勤や残業などの割増賃金も含めて日給が9,300円以上になると、所得税が源泉徴収されます。交通費は日給に含まれません。

源泉徴収されている場合、会社で年末調整してもらうか自分で確定申告することにより、払いすぎた税金は還付されます。確定申告は翌年の2月16日から3月15日です。年末調整せずに会社を退職する場合は、忘れずに源泉徴収票をもらいましょう。

日給が9,300円未満で源泉徴収されていなくても、年収が103万円を超える場合は確定申告が必要になります。

週払い、日払い求人の探し方

週払いや日払いの求人は、求人サイトやアプリで探すのが便利です。求人サイトやアプリによっては、あらかじめ「週払い」や「日払い」などの条件設定があります。条件設定がない場合でも、フリーワード検索で「週払い」や「日払い」などのキーワードを入力すれば検索可能です。

当日払いが必要な場合は「即日払い」や「当日払い」の条件で検索しましょう。手渡し希望の場合は「手渡し」や「現金」のキーワードで検索できます。

週払いや日払いの求人が見つかっても、締め日や給料日は書かれていないことが多いです。支払い上限や手数料などの規定がある場合もあります。また、警備員はアルバイトでも「新任研修」と呼ばれる法律で定められた研修を20時間以上受けなければいけません。

入社してもすぐには週払いや日払いができないこともあるので、緊急でお金が必要な人は、最短でいつ、どのくらい給料がもらえるかを事前に確認しておいたほうが無難です。

まとめ

警備員の給料は月払いだけでなく、週払いや日払いに対応しているところが多いです。「週払い」または「日払い」は、締め日が「毎週」または「毎日」あることを意味します。給料日は別で「翌日」や「数日後」になることが大半です。働いた当日に支払われる給料は「即日払い」や「当日払い」と区別されます。

週払いや日払いのメリットは、すぐに給料が手に入ることです。月払いでは、仕事をはじめて2か月ほど給料が手に入らない可能性があります。週払いや日払いがあれば、冠婚葬祭などの急な出費があってもカバーできるので安心です。給料日が頻繁にあることで、仕事のモチベーションも上がりやすくなります。

週払いや日払いは便利なシステムですが、規定を設けているところも多いです。支払い上限や手数料には注意しましょう。日給9,300円以上だと源泉徴収もされます。税金を払いすぎている場合は、年末調整や確定申告で還付されます。年末調整せずに退職する場合は、源泉徴収票を忘れずにもらいましょう。

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