正しい姿勢でキメよう!警備員の正しい敬礼の所作を解説

警備員が敬礼をしている姿を見たことはありませんか。警備の仕事をするときに、必要となる動作なので新任研修にて練習することになります。敬礼にはルールがありますので、正しい知識を学んでから敬礼の所作を身につけることが大切です。

警備員は、適切な場面で正しい敬礼を行うことで、一般の方にも真面目に責任をもって勤務しているなどの良い印象を与えます。一見、簡単そうな敬礼ですが、間違った所作をするとマナー違反となる可能性があり、相手にも失礼にあたります。

まずは正しい敬礼を身につけることで、どの現場でも信頼に値する警備員を目指すことが可能です。今後のキャリアアップにも役に立つので、ぜひ正しい敬礼を身につけるように心がけましょう。

そこで今回は、警備員の敬礼に関する基礎知識と敬礼するシーンについてお話しします。また、正しい敬礼の所作も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

警備員の敬礼とは?

敬礼は、相手に対して敬意を表す行為のことであり、国によって形式が異なります。基本的に警備員の敬礼は、警察官や自衛隊員、消防士などが日常的に使用しているのと同じ敬礼です。敬礼は、ポーズではなく重要な意味をもつ所作なので必ず押さえておくべき動作になります。

主に、日本で使われる敬礼は「挙手注目の敬礼」が一般的です。敬礼は、右手を使うことが基本となり、相手に敵ではないことを示すことになります。そして、相手から敬礼されたら、受けた側も敬礼を返すことを答礼と言われています。警察では、職務に支障がでる場合を除いて、答礼する必要があるのです。

敬礼は、細かい決まりがあるので新任研修でしっかりと身につけて警備現場でも使えるようにしましょう。敬礼を自信もって行うためには、何度も練習して体で覚えることが大切です。もし、ご自分の敬礼が正しいなのか分からない方は、研修時に指導者にアドバイスをもらうことをおすすめします。

警備員が敬礼をするシーンとは

工事現場や交通案内など一般の方に対して、お願い事をするシーンで敬礼するのが一般的です。警備業務では、道路上での工事現場において迂回路への案内や通行人や通行車両の一時停止をお願いするシーンが増えます。

そのようなケースで敬礼を行うことで、敬意をもって案内していると相手にも伝わりやすくなるのです。現場によっては、制服を着た警備員が正しい敬礼を実施していると、不審者にとっては距離を取るので防犯面でも有効です。

また敬礼をすることで、警備員としての自覚や責任が生まれ、気持ちが引き締まります。警備業務遂行中にも、規律のある行動をとることができるでしょう。警備員は、敬礼の意味をしっかりと理解して適切なシーンにおいて、節度のある敬礼を実施すると評価が高まります。

その他に、警備員資格検定での実技試験においても敬礼の動作を使う機会があります。特に実技試験においては、試験官に対しての開始と終了の合図は敬礼で行うのが基本です。

敬礼によっては、試験官の印象が大きく変わりますので、敬礼をしっかりと身につけることは重要です。間違った敬礼をすると、試験にやる気を感じられず試験官に対しての印象も悪くなりますので気をつけましょう。

正しい姿で敬礼してから、検定に臨むことで緊張感をもって実施できますし、試験官の評価も良くなります。警備現場だけでなく、警備員資格検定にも求められますので、日頃から意識して正しい敬礼を行いましょう。

正しい敬礼の所作について

一般的に使用する敬礼は、挙手注目の敬礼があります。その他にも、室内の敬礼や警戒棒の敬礼も使うケースもありますので合わせて確認しましょう。警備員として、必ず抑えておくべき敬礼なので、しっかりと適切なやり方を身につけることをおすすめします。

敬礼を練習する前に、基本となる気をつけ姿勢を意識することが大切です。気をつけの姿勢を伸ばして、両足のかかとを付けて45~60度程度に足を開きます。

体は力まずに自然体にして、まっすぐ前を向きます。両手は指を伸ばしてズボンの縫い目に平行になるようにして、伸ばしましょう。まずは、基本姿勢を身につけてから敬礼の動作を習得することが重要です。

・挙手注目の敬礼
まず、敬礼は聞き手とは関係なく右手を利用します。背筋を伸ばして姿勢よく立って、顎を少し引いてまっすぐ相手を見ます。そして、手のひらを少し外側に向けて、右ひじを肩の高さまでにします。

人差し指の中指は、帽子のつばの右端にあて、手の甲から指までしっかりと伸ばします。右腕の脇は90度、足は60度程度に開き、左手はズボンの縫い目と中指が並行になるように降ろします。

敬礼をする際には、相手から8歩くらい離れた位置を目安にします。そして左手は、ズボンの縫い目にそってまっすぐに降ろしておきましょう。

・室内の敬礼
主に、帽子を着用しない室内で行う敬礼になります。まず、敬礼する相手と向き合い、3歩ほど距離をとり姿勢を正します。相手に注目した後に、上半身を約15度に倒した姿勢をとるのです。

制帽を持っている場合は、右手で防止の前部分のひさしをつかんで、制帽の内側を右の太ももに向けておろします。室内の敬礼では、気をつけの姿勢かお辞儀をするので、両手はズボンの縫い目にそって降ろしたままにするのがポイントです。

・警戒棒の敬礼
警戒棒を握った状態で行う敬礼のことを指します。まず、右手に警戒棒を握った状態で、敬礼する相手の方に対面します。敬礼の前に、基本の姿勢を意識することが大切です。

右手のこぶしは前方に向け、素早く右手を顎の手前10㎝ほどの距離まで警戒棒を持ち上げrのです。基本的に、体から約15度の角度になるように構えるのです。その際、左手はズボンの縫い目にそって降ろしたままにします。

まとめ

警備員が必ず研修する敬礼は、警備業務を行うにあたって重要な意味を持ちます。敬礼は、決まったルールや所作があるので、研修で知識や所作をしっかりと身につけて現場で役立てることができるでしょう。

特に警備員は、工事現場や建設現場において誘導や案内をするケースが多いです。そのため、通行人や車両のドライバーなどの安全を確保するために、敬意をもってお願いするために敬礼を利用するのです。

正しく敬礼することで、自覚や責任をもって勤務にあたっていることを相手や周りの方に伝えることが可能です。また、敬礼をすることで、不審者にとっては心理的に近寄りがたくなるので、防犯の意味でも有効な手段です。

その他に警備員検定においても、実技試験で敬礼を行う機会があります。正しく敬礼することで、試験官に良い印象を与える可能性があります。新任研修でしっかりと正しい敬礼の所作を身につけておくと良いでしょう。

警備員の行う敬礼には、挙手注目の敬礼の他に室内の敬礼、警戒棒の敬礼があります。それぞれの敬礼の特徴ややり方をしっかりと練習して身につけることが大切です。警備員として勤務にあたる際に、正しい敬礼をしないとマナー違反となる可能性があり、相手にも失礼にあたります。

警備員は、研修時に敬礼を習得して、実際の警備現場で実践することで社会的な地位や信頼性などを高めることが可能です。敬礼の意味を理解して、節度や品位のある姿勢で敬礼を行える警備員を目指しましょう。警備員としてキャリアアップをしたい方は、敬礼は必須なので必ず身につけることをおすすめします。

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