24時間勤務の警備員はどのような働き方?休憩や仮眠はできる?

施設の警備では「24時間勤務」という働き方があります。一般的には労働時間が8時間であるため、24時間勤務という言葉を聞いただけで非常に長い働き方だと感じてしまいます。

警備での24時間勤務とは、どのような働き方をするのでしょうか。また、休憩時間や仮眠の時間は十分に確保されているかどうかも気になるところです。

24時間勤務を任される前に、24時間勤務の働き方について理解しておきましょう。

目次

24時間勤務とは

警備員の24時間勤務とは、出勤してから退勤するまでの時間が24時間にわたる勤務のことです。

たとえば、朝の9時に出勤した場合、退勤するのは翌朝の9時となります。

24時間勤務は、短めの休憩や食事休憩、仮眠の時間も含まれているため、実際の労働時間は16時間程度、仮眠を含む休憩時間の合計は約8時間です。

仮眠の時間の目安は4時間程度であり、警備員同士で交代しながら仮眠を取ります。

24時間勤務の労働時間は16時間程度であるため、1回の勤務で1日8時間の勤務を2回まとめておこなう形となります。

それにともない、24時間勤務をおこなっている場合は、休みが長めになることが多いです。

警備で24時間勤務をおこなう理由は?

警備で24時間勤務をおこなう理由は、少ない人数で警備をおこなえるためです。

たとえば、警備会社が施設の警備を24時間体制でおこなう場合、8時間勤務の3交代制、12時間勤務の2交代制、24時間勤務のいずれかとなります。

3交代は交代する回数が多いため、多くの警備員が必要となりますが、24時間の連続勤務であれば交代の回数は1日1回となるため、警備員の数は少なくて済みます。

つまり、警備で24時間勤務を導入する理由は、警備をおこなう人員を最小限におさえるためといえます。

24時間勤務は主に施設警備でおこなわれる

24時間警備は施設警備のほか、交通誘導警備でもおこなわれています。

施設警備の場合、先述した通り3交代制や2交代制が導入されている場合がありますが、少ない人員で警備をおこなうことを目的として、丸一日交代せずに24時間警備とすることがあります。

なお、交通誘導警備は、道路工事で昼夜を通して車線規制がおこなわれている場合、24時間体制の警備となります。

しかし、交通誘導警備は屋外での警備であるうえに天候を問わずにおこなわれます。そのため、原則としては3交代制、または2交代制であり、交通誘導警備での24時間勤務は原則としておこなわれていません、

24時間勤務の警備員 1日の流れ

施設の警備員が24時間勤務をおこなう場合、1日の流れの例をあげると下記の通りとなります。

・出勤前に、前日の担当者から業務を引き継ぐ
9:00~ 出勤、出入管理
10:00~ モニター監視
10:30~ 小休憩(30分)
11:00~ 施設内巡回
12:00~ 昼食休憩
13:00~ 出入管理
14:00~ 施設内巡回
15:00~ 小休憩
15:30~ モニター監視
16:00~ 出入管理
17:00~ 施設内巡回
18:00~ 夕食休憩
19:00~ モニター監視
20:00~ 施設内巡回
21:00~ 小休憩
21:30~ モニター監視
23:00~ 施設内巡回
0:00~ モニター監視
2:00~ 仮眠
6:00~ 施設内巡回
7:00~ 小休憩
7:30~ モニター監視
・退勤前に次の担当者に業務の引き継ぎをする
9:00~ 退勤

施設管理の警備員がおこなう業務は、施設内の巡回、防災センターでのモニター監視、出入管理があります。

出入管理とは、施設内に不審者や不審物の侵入を防ぐために、施設の出入り口で人や物の出入りをチェックする業務です。

勤務中はこれらの業務を繰り返しおこなう流れとなります。

休憩は、昼食や夕食を食べるための食事休憩が1時間ずつあるほか、2時間に1回程度の割合で約30分の小休憩があります。さらに夜間は仮眠するための休憩時間も設けられています。

多くの場合、仮眠の時間は休憩時間となりますが、警備会社によっては、仮眠時間中も緊急時には対応が必要であるとの考えから、仮眠時間は休憩時間ではなく、勤務時間とみなす場合があります。

仮眠の時間は休憩時間なのか、それとも勤務時間となるのかについては事前に確認しておきましょう。

24時間勤務のメリット・デメリット

警備の仕事で24時間勤務をするメリットは、日勤と比べると休みが長めになる点です。

また、デメリットは長時間拘束されるため勤務時間が非常に長く感じることです。

ここでは、24時間勤務のメリットとデメリットについてくわしくみていきます。

24時間勤務のメリット

警備で24時間勤務をすると、退勤後とその翌日が休みになることが多いため、実質的に1日半程度の休みが取れます。そのため、日勤のみと比べると休みが長く感じられる点がメリットです。

警備で24時間勤務をすると、退勤する時間帯は午前中です。退勤した日は「非番」となり、退勤した後は実質的に休みとなります。また、非番の翌日は休みになることが多いです。

この場合、退勤した後に出勤するのは翌々日の午前となります。2連休よりは休みがやや短くなるものの、非番の日は半日以上休むことができるうえに翌日も休めるため、比較的長めの休みとなります。

長時間にわたって働いた分、休みも長めになるため、ゆっくりと休める点はメリットといえるでしょう。

24時間勤務のデメリット

24時間勤務のデメリットは、出勤から退勤までの時間が24時間にわたるため、とても長く感じられることです。

日勤なら労働時間は8時間であり、出勤から退勤までの時間は休憩時間を含めても9時間程度となります。

これまでに日勤しか経験していない人が初めて24時間勤務をすると、時間がなかなか進まず、いつまでたっても仕事が終わらないような感覚になることでしょう。

また、24時間勤務が長く感じられる理由として、施設警備の業務が単調に感じられることがあげられます。施設警備が単調に感じられる理由は、施設内の巡回業務や施設入り口での出入管理、防災センターでのモニター監視業務を繰り返すためです。

もし、警備中に何らかのトラブルが発生すれば、トラブルの対処をしている間に時間がどんどん過ぎるように感じることもあります。

しかし、特にトラブルが発生しなければ、業務が単調に感じられるため、単に勤務時間が長いだけでなく、気分的にも長く感じてしまいます。

単調な状況が退屈に感じる人にとっては、24時間勤務は特にデメリットといえます。

まとめ

警備での24時間勤務は、実際の労働時間が約16時間、休憩時間の合計が約8時間であるため、1回の勤務で1日8時間労働を2回まとめておこなう形といえます。

休憩時間には、小休憩のほか昼食と夕食を食べるための食事休憩、仮眠の時間が含まれます。仮眠の時間は4時間程度確保されているため、深夜の時間帯に仮眠することで眠気が解消しやすくなり、業務の効率が高まります。

24時間警備のメリットは、勤務時間が長い分、休みも長くなりやすいことです。また、デメリットとしては、1回の勤務が24時間という長時間であり、勤務時間が非常に長く感じられることがあげられます。

24時間勤務は長いとはいえ、施設警備を確実におこなうことは重要です。定期的な巡回とモニター画面の監視業務を通じて、施設内でのトラブルの発生を未然に防ぎましょう。

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