警備員の年収はどれくらい?正社員とアルバイトの収入について解説!

警備員の仕事をしようと考えている場合「年収はどのくらいなのか」という点が気になるのではないでしょうか。キツいと感じる仕事であっても、収入が多ければ、多少つらいと感じても仕事をやり切ろうという気持ちになることでしょう。

この記事では、警備員の年収について、正社員とアルバイトに分けて説明します。

正社員として警備員の仕事を検討している人はもちろんのこと、アルバイトで働きたいと考えている人も参考にしてみてください。

目次

正社員の警備員の給料

正社員の警備員の平均年収は「求人ボックス 給料ナビ」のサイトによると、2022年11月時点で345万円です。

出典:求人ボックス 給料ナビ
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/

平均年収を単純に12か月で割ると約28.8万円となります。ただし、平均年収の額には賞与も含まれているため、年間の賞与が35万円前後と仮定すると、毎月の給料の平均額は約25.8万円と計算できます。

正社員の警備員の年収(地域別)

先述した通り、正社員の警備員の平均年収は345万円ですが、年収は地域によって差があります。「求人ボックス 給料ナビ」のサイトによると、地域別にみた正社員の警備員の給料は下記の通りとなります。

|地域|平均年収|h
|北海道・東北|305万円|
|関東|347万円|
|甲信越・北陸|338万円|
|東海|357万円|
|関西|329万円|
|中国|328万円|
|四国|301万円|
|九州・沖縄|314万円|

出典:求人ボックス 給料ナビ
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/

上記の結果、もっとも正社員の警備員の年収が高い地域は東海地方となりました。2番目に高いのは関東地方、3番目に高いのは甲信越・北陸地方です。

平均年収を上回っている地域は東海地方と関東地方のみとなっており、他の地域では平均年収をすべて下回っています。

なお、警備員の給料が決まる要因としては、地域の賃金の高さに加え、警備員の需要にも左右されます。

警備員が不足している状態であれば、高い給与を払ってでも警備員を募集したい会社が増えやすくなるため、給与の上昇につながりやすくなります。

初任給

正社員の警備員の初任給については、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト jobtag」を参照します。

同サイトの「施設警備員」のページには「ハローワーク求人統計データ」が記載されています。2021年の月額の求人賃金は全国平均で19.5万円でした。この金額が正社員の警備員の初任給になるとみられます。

なお、東京都では求人賃金が20~23万円と高めである反面、地方では15~17万円程度の場合もあり、警備員の初任給は地域によって差があります。

出典:職業情報提供サイト jobtag 施設警備員
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/241

昇給の幅

警備業の昇給の幅に関しては、厚生労働省が公表している「令和3年 賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」を参照します。

ただし、上記の調査結果はおおまかな産業の分類のみが記載されており、警備業のみのデータは記載されていません。

参考として、政府統計の産業分類において警備業が分類されている「サービス業(他に分類されないもの)」のデータを参照します。

それによると、2021年のサービス業(他に分類されないもの)平均賃金の改定額は3,199円の昇給となりました。

出典:厚生労働省 令和3年 賃金引上げ等の実態に関する調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/

なお、すべての産業でみると、平均賃金の改定額は4,694円でした。それを踏まえると、警備業が含まれる「サービス業(他に分類されないもの)」の昇給額は低めに抑えられていることがわかります。

アルバイトの警備員の給料

次に、警備員のアルバイトの給料についてみていきます。

アルバイトの場合は、社員のように月給制ではなく、時給で計算することが一般的であるため、ここでは時給と日当の目安を説明します。

時給

「求人ボックス 給料ナビ」のサイトによると、警備員のアルバイトの平均時給は2022年11月時点で1,014円です。

次に、同サイトより地域別のアルバイトの時給を参照します。

|地域|時給(アルバイト)|h
|北海道・東北|889円|
|関東|1,029円|
|甲信越・北陸|968円|
|東海|987円|
|関西|959円|
|中国|934円|
|四国|900円|
|九州・沖縄|937円|

出典:求人ボックス 給料ナビ
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/

地域別にみた場合、警備員のアルバイトの平均時給である1,014円を超えているのは関東のみであり、他の地域は平均時給を下回っています。

平均時給を押し上げている要因としては、関東地方は平均時給が他の地域と比べて高いことに加え、警備員の数が多いこともあげられます。

高い時給で働く人が多く、低い時給で働く人が少ない場合、平均の時給を計算すると必然的に高くなります。

このことから、全国的にみた場合、警備員のアルバイトの賃金は平均値よりも低い地域が多くなっているとみられます。

警備員のアルバイトの平均時給と最低賃金の比較

参考として、警備員のアルバイトの平均時給は、最低賃金とどの程度の差があるのか、という点についてもみていきます。

厚生労働省が公表している「地域別最低賃金の全国一覧」によると、2022年10月以降における1時間あたりの最低賃金は、全国平均で961円でした。

出典:厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

警備員のアルバイトの平均時給と最低賃金の全国平均を比べると、差額は53円であり、最低賃金よりもやや高めにとどまっているといえます。

なお、最低賃金を全国的にみた場合、東北・四国・九州のように850円台の地域もあります。

「求人ボックス 給料ナビ」のサイトによると、東北地方の警備員の時給は889円であるため、最低賃金よりもやや高めにとどまっていますが、四国の時給は900円、九州・沖縄の時給は937円であり、最低賃金よりも高めに設定されています。

このように、警備員のアルバイトの時給は、地域によって最低賃金とさほど差がない場合がある反面、最低賃金よりも高めである場合もあります。

日当

次に、警備員のアルバイトの日当についてみていきます。日給を計算するにあたり、労働時間は1日8時間、時給は警備員のアルバイトの平均時給である1,014円とします。

週2日、警備員のアルバイトをする場合
学生アルバイトとして、警備員のアルバイトを週2日するとしましょう。1か月で8日出勤した場合、1か月のアルバイト代は8,112円×8日=64,896円となります。

警備員は18歳以上であれば誰でも働くことができるため、大学生が休日などに警備員のアルバイトをしてお金を稼ぐことは十分に可能です。

週5日、警備員のアルバイトをする場合
中には、警備員のアルバイトとして週5日働く人もいることでしょう。1か月の日数が30日、休日が8日間とすると、1か月の出勤日数は22日となります。

1か月のアルバイト代は8,112円×22日=178,464円です。

先述した通り、正社員の警備員の月給は約25万円であるため、警備員のアルバイトとして働くと給料は少なくなります。

ただし、他の仕事を見つけるまでのつなぎとして働かなければならない場合など、やむを得ず短期間のみ働きたいときは、生活費を稼ぐためにアルバイトとして働く方法もあります。

まとめ

「求人ボックス 給料ナビ」のサイトによると、2022年11月時点における警備員の正社員の平均年収、アルバイトの平均時給は下記の通りとなります。

正社員の平均年収:345万円
アルバイトの平均時給:1,014円

また、正社員として警備員になった場合の初任給は、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト jobtag」に掲載されている「ハローワーク求人統計データ」の求人賃金の額を参照します。

それによると、2021年時点の求人賃金の額は全国平均で19.5万円です。

なお、正社員とアルバイトの給料や初任給は、いずれも地域によって異なります。首都圏など、人口の多い地域は給料が高くなりやすい反面、地方では給料が低くなる傾向にあります。

新しい仕事に就く場合は、給料の額も判断の材料となります。この記事で紹介した警備員の給料の額を参考にしたうえで、警備員の仕事を始めるかどうかを決めてみましょう。

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