立ちっぱなしの警備員の身体に起こる悪影響とは?対策についても解説!

皆さんの警備員のイメージは道路工事の脇で、ショッピングモールの中で、常に立っている、歩き回っているというイメージが強いのではないでしょうか?実際、警備員の仕事は立って行っている場合が多くなっています。今回は、立ち続ける健康に対する影響について詳細に説明します。

目次

はじめに

警備員業務には4つの業務、その大部分、第一号警備業務、第二号警備業務です。第一号施設管理、第二号は雑踏、交通誘導となります。施設警備はスーパーマーケットや商業ビル、空港、遊園地などの中の安心安全を守る仕事、交通誘導には道路工事、駐車場付近出入り口で安全を守る、雑踏警備はコンサート会場や花火大会など大勢の人が集まっている場所の通行整理や導線の確保を行う仕事を行っています。

いずれの業務も長時間立ちつづけ、館内や会場内を歩き続ける場合が出てきます。ただし、業務中すべてが立ち続けたりき続けたりするわけではなく、大体1から2時間おきに10分程度の休憩をとりつつ警備業務にあたっています。

立ちっぱなしが身体に及ぼす影響

それでは、立ちっぱなしによって身体にはどのような影響が出るのでしょうか?詳しく説明します。まずは、腰痛になります。立ちっぱなしでなぜ腰痛になるのかというと、筋肉の疲労と立ち姿勢の悪さ、骨盤のゆがみなどがあげられます。また、立っているときに片足に重心がかかっている時間が長くなると身体により負担がかかりやすくなってきます。まず筋肉疲労の中で、一番多い箇所は、太ももや臀部筋肉疲労となります。長時間における立ち仕事は腰から臀部にかけて筋肉が酷使されます。特に中臀筋と呼ばれる箇所の血行が悪くなると、筋肉が凝り固まりやすくなってしまいます。

筋肉が凝り固まってしまうと、痛みだけでなくしびれやだるさなどにもつながってしまいます。続いて、骨盤がゆがんでしまう可能性もあります。立ち仕事を行っているときの姿勢が悪くなってしまうと、骨盤にゆがみが生じてしまい、姿勢がますます悪くなってしまいます。また立ち続けることによって太ももの前側の筋肉、腰の筋肉が緊張してしまうと骨盤が前に倒れてしまい、太ももの後ろ側の筋肉がかたまると骨盤が後ろ向きになってしまいます。通常の傾きより前になっても後ろになっても腰痛につながってしまいます。

猫背と反り腰の危険性

次に立って業務に当たっている時に猫背になってしまい、反り腰の姿勢を続けてしまっていると、腰痛になりやすくなります。反り腰や猫背になってしまっているかどうかの確認として、顎を引いて壁に背中をつけたときに頭やお尻が壁にぴったりとつかない場合は猫背の可能性が高いです。猫背になると背骨や腰部にきつい負担をかけるようになります。

また、自分では立ち姿がよいと思っても、そり腰へなってしまう可能性もあります。反り腰は腰が前に出てしまっている状態を表します。身体の後ろに重心がかかってしまっているためバランスがとれなくなってしまっているほか、内臓全体がさがってしまい、腰に負担が大きくかかってしまうのです。

下肢静脈瘤の危険性

続いて、立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢が続くと、下肢静脈瘤の危険性が高まります。下肢静脈瘤、下半身を動かさない状態で長時間続けると、血の流れが下肢へたまってしまい血の流れの循環がうまくできなくなる状態を指します。立ちっぱなしでいると足の血液が重力に負けてしまい、心臓へ戻りにくくなってしまいます。その血流は足部にとどまります。

そのまま、足部を可動させない状況を続いてしまうと、すね後ろの筋肉の血流を流す働きがうまく機能せず、静脈に流れている血が足部にとどまってしまいます。血がたまってしまうと、静脈中の血流の流れる力が高まります。その流れる力が高まると、足の血の流れが逆に流れてしまうことを防ぐ静脈の中にある血流弁に障害を与えてしまう結果となります。壊れた静脈中の血流弁が壊れると、血液中の流れが逆に流れてしまうことを防げなくなるため、各部署へ血の流れがとどまってしまい、結果、皮膚の近い箇所の静脈が太くなり皮膚上へあらわれたり、ボコボコと膨らんだりする下肢静脈瘤の症状が出てきます。

足の痛みの発生

最後に、立った状態が続くと、足の痛みが出てきます。なぜなら、立ち続けることで同じ姿勢が続くことになり、体内の血液や水分、疲労物質がどんどんたまっていくことになってしまいます。そして体内にたまった不要物は重力の力に従い、下半身に移動します。その結果下半身の血液の流れが悪化してしまうことで足の痛みにつながります。また、同じ姿勢を続けると、身体中の筋力自体が収縮して固まってしまうことによって、血液が流れることが悪くなり、その結果足部痛を引き起こす状況になってしまいます。

痛みや疲れの対象方法は?

腰痛や、怪我や足の痛みへの対処方法はどのようにしたらよいでしょうか?まずは靴の見直しがあげられます。骨盤が前傾気味であるのであれば、負担のかかりにくい靴に履き替えるなどの変更が有効です。また骨盤が後ろへ傾き気味になっている方も、どのようにかかとの外にインソールを入れて角度をつけてあげるなど、靴のそこに角度をつけることが大切です。身体のバランスがとれるようになると、腰への負担が軽くなってきますので、靴の利用は有効です。続いて立っているときの姿を直すことが大切でしょう。

自分自身で立つ姿がいいと思っても猫背、そり腰などなっている場合が多々あります。長時間立っていると姿勢が悪くなりやすい傾向にあるため、常に姿勢を意識することが大切です。顎を引いて、おなかの力を引き締め、背筋を伸ばして立つのが正しい姿勢となっています。また立つときには、肩の力を抜いて左右の高さをそろえる必要があります。どこかに寄りかかって片足重心をしていると、骨盤がゆがんでしまうので注意が必要です。

ストレッチも有効

定期的なストレッチや筋トレも有効です。腰を左右に回したり、ゆっくりと息を吐きながら、腰を後ろに倒したりするストレッチが有効です。また、足の前後を入れ替え、その場で足踏み運動を行っていくことも腰痛の予防につながります。もし、大きな動きができない場合は、靴の中で足の指を動かすことも効果的になってきます。膝を曲げ伸ばしするだけでいいので、筋肉のこりを常にほぐしてあげることが大切になります。

また、カイロや腹巻きなどで温めて上げることも有効でしょう。温めることで血行の改善をうながし、腰痛の痛みをやわらげることにつながります。カイロだけでなくドライヤーやホットパックなどでも有効ですのでお試しすることをおすすめします。続いて、ベッドや枕といった寝具にも気をつけたいところです。ベッドや布団の硬さが自分自身にあっているのかどうか今一度確認してみましょう。自分に合わない硬さのベッドや布団を使っていると、腰痛や血行の悪化につながります。また合わない高さの枕を用いていると,骨盤のゆがみにつながります。腰痛を発生させない、腰痛の悪化を防ぐためにも普段使っている寝具を今一度見直してみましょう。

まとめ

警備の仕事は立ち続けることが多い仕事です。その分、自分自身で体調管理を行う事が大切になってきます。立ち続けることで健康へのリスクはありますが、逆に運動不足の解消などのメリットもあります。立ち仕事のよい面を生かすためにもストレッチなどを継続的に行い予防に努めましょう。

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