警備員は体が資本!24時間勤務や夜勤が身体に及ぼす影響とは?

暑い夏の日も、寒い冬の日も人々の安全を守る警備の仕事。警備員自身も身体を守る必要があります。今回は、警備員の仕事が体調に及ぼす影響について詳細に解説します。

目次

はじめに

主にシフト制にて行われる場合が多いです。業務種類により、異なります。第一号業務である施設警備の場合、24時間監視体制他とられる場合が多く、第二号警備業務においても道路工事や建設作業などは夜間に行われる場合もあり、その場合には当然警備の業務も夜通しの業務となります。シフトは主に日勤と夜勤に分かれている場合、8時間交代制になっている場合、24時間交代制になっている場合が多くなります。24時間勤務制の場合には、24時間勤務の後、2日間休んだ後に次の24時間勤務といった具合にシフトが組まれることが多いです。8時間交替の場合も勤務時間が半夜勤になる場合もあるため生活リズムが不規則になりがちです。

警備員の仕事の特徴

警備員の仕事は、ほとんどが立ったまま仕事を行います。立しょう業務は、建物の入り口などで業務中基本的に立ち続けて監視を行います。また施設業務警備においては、巡回業務として館内を常に歩き続けます。場所は施設内である場合もあれば、屋外の道路の上、遊園地の中、コンサート会場の中などさまざまです。執務中、常に緊張感が望まれます。心身共に健全が要求される業務です。

また、警備員は、人が多くいる場所において業務を行う機会が多い仕事です。新型コロナウイルスにはじまり、インフルエンザや風邪など来場者や通行者から感染するリスクもあります。自身が感染してしまうことで、給料も減り、生活への影響も出てしまいます。また、代わりに出勤をしなければならない警備員の負担にもなってきます。警備員の現場では、ほとんどの場所で単独ではなくチームとして行動しています。そのため、1名でもかけてしまうとその負担は他のメンバーの負担へと直結します。そうなると、他のメンバーの体調不良も連鎖的に引き起こされてしまう可能性もあるのです。

夜勤や24時間勤務のデメリットについて

夜勤業務は、一般的に身体に悪影響を及ぼすと言われています。具体的にはがん発生リスクに高くなる。メタボリック症候群が高くなる。睡眠障害危険性を高まるといった内容です。発がん性のリスクについては、デンマークで行われた調査において、日勤で働いている人より夜勤で働いている人の方ががんになる危険性が高いという結果事例があります。その理由は、夜勤の睡眠不足により体内の免疫機能が低下してしまう事が原因と言われています。メラトニンは、癌細胞へ対抗作用をもっているです。メラトニンが足りないと身体の抗菌機能が下がってしまい癌の発症リスクを高くすると指摘されています。

続いて、メタボリック症候群になる危険性を高くする点になります。メタボリック症候群は、総コレステロールやトリグリセリドがあります。夜勤専門の従業者はいずれもこの数値を高くする傾向があります。その理由としては、太りやすいといわれる22時から2時の間に食事をとることが多くなる。エネルギーを確保するために炭水化物を多く摂取する傾向がある。夜勤明けの寝る前に食事をとることが多い事があげられます。

最後に、睡眠障害の危険性です。夜勤を主にしている人は睡眠障害の危険性が高くなります。また、シフト制において、日勤と夜の勤務を入れ替わる場合、毎日同じタイミングに眠れないので睡眠不足傾向へむかいがちです。睡眠障害になってしまうと寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする症状が現れます。また不規則な睡眠サイクルになると、体内時計が狂ってしまうことによりメンタル面においてもマイナスの要素が働くことが指摘されています。

夜勤業務のメリット

一方、夜間の業務において、メリットもあります。夜間の業務は身体へ悪影響を及ぼすと言われていますが、寝ることと体調管理の実施は、多くメリットを受けられます。まずは、給料がよくなります。夜勤で働くことで、22時から5時までの労働分には深夜手当が支給されます。日勤と夜勤においては、夜勤の方が精神的な負担や体力面での負担が多くなってしまいます。そのため、元々の給与設定も日勤よりも高く設定されている場合が多くなっています。

また、労働基準法という法律により、夜勤の給料は基本賃金の25%増しが定められています。続いて、通勤ラッシュがない点があげられます。夜勤の出勤時間は概ね、夜の6時から10時前後になります。朝の通勤ラッシュの向きとは逆の列車に乗ることになります。そのため、人にまみれて疲れ果てて通勤を行う事なく業務を開始することができます。これは業務終了後の帰宅時においても同様に日勤の人の流れと逆方向のため、電車やバスに座って移動できたり、マイカーの通勤であれば渋滞に巻き込まれたりする心配もありません。

また、平日の日中でなければできない事が意外とたくさんあります。お役所への手続き、銀行振り込み、免許の更新、学校の行事などさまざまなことが夜間や週末ではできません。その点、夜勤の業務であれば、シフトの調整など行わずにこなすことができます。最後に、警備業において、夜間の業務は日勤の業務と比較すると業務量は少なくなる傾向にあります。巡回時の館内案内の業務はありませんし、日勤ほどの巡回頻度、また立しょう業務も基本ありません。万が一事態へ備えて、待機をすることに主な役割となってきます。その点、身体が慣れることができれば、身体にかかる負担は、夜間の勤務が負担を少なくなる可能性もあります。

警備員ができる体調管理について

日勤にせよ、夜勤にせよ、警備員は体力が求められます。仕事だけでなく、プライベートも充実させるには日々の体調管理が大切です。体調管理について説明します。まずは、健康的な食生活が大切です。規則正しく、栄養のバランスのとれた食事をとることが大切です。また食事のタイミングも、夜勤明けにとることがないように、可能な限り、日中の時間帯と同様の食事のタイミングで体内リズムを崩さないことが必要です。

また、夜勤明けの場合に、疲れによって帰りにコンビニエンスストアなどで菓子パンやカップ麺、インスタント食品などに偏ってしまうことがないようにしないといけません。続いて、睡眠も非常に大切です。日勤と夜勤の混合シフトの場合は規則正しい睡眠をとることが難しくなる場合も多いと思います。睡眠のタイミングがくずれ、時間が短くなっても、睡眠自体の質をあげることは可能です。

睡眠管理の重要性

夜勤明けの睡眠をとる場合も部屋のカーテンを開けたままで明るい中で浅い眠りのまま寝ることと、遮光カーテンを用いて部屋を真っ暗にして寝ることとでは睡眠の質は大きく異なってきます。そうなると生活リズムに乱れが生じます。また夜勤明けはどうしても、仕事の延長のため気持ちが高ぶっている場合も多くなっています。気持ちが高ぶっている場合、深い睡眠への導入が遅くなり、結果よく眠れないといった状態となります。そして、過労が蓄積していきます。

夜勤明けの場合も、帰宅後に入浴などを行い身体をしっかりと温め、身体中の血行をよくし、副交感神経を高めてから寝ることが必要となります。また、代謝がよくなることで、体温も高くなり身体の免疫力も高くなります。免疫力が高まることで風邪やがんなどあらゆる病気から身体を守ってくれるようになります。

まとめ

警備業は、夜勤の業務も発生しやすい業界です。夜勤であることのメリットもたくさんありますが、心身共に健康でなければそのメリットも享受することはできません。日勤以上に、自身の体調管理に気をつける必要があります。生活リズムに気をつけて体調管理を行っていきましょう。

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