図書館や病院で活躍!公共施設での施設警備の業務内容は?

警備員は図書館や博物館、病院など公共施設の警備を行っています。

公共施設は多くの人々が利用しているため、警備員は人々の安全を守る必要があるほか、重要な資料やデータ、展示品などが多く保管されているため、これらも守らなければなりません。

公共施設を守るために日々業務に当たっている施設警備員は、どのような業務を行っているのでしょうか。この記事では、公共施設を警備する警備員の業務内容について説明します。

目次

警備員が配置される公共施設の種類

警備員が配置される公共施設の種類としては、下記があげられます。

・病院
・図書館
・博物館
・学校 など

このように、警備員はさまざまな公共施設で警備を行っています。

これらの公共施設で警備員が警備を行う理由は、公共施設の利用者の安全を守ること、そして、公共施設に保管されている資料やデータ、展示品など重要なものを不審者から守るためです。

特に、図書館や博物館には、これらの施設にしか保管されていない貴重なものもあります。そのような貴重な品が不審者によって破壊されたり、あるいは奪われたりしたら、取り返しのつかないことになってしまいます。

そのような状況になることを防ぐために、公共施設には警備員が配置され、公共施設の重要な品を厳重に守っています。

公共施設で行う警備の業務は?

公共施設での警備で行う業務として主なものをあげると、下記の通りとなります。

・巡回警備
・監視業務
・緊急時の対応
・施設の開閉作業

それぞれの業務の内容について説明します。

巡回警備

警備の中でメインとなる業務は巡回警備です。

営業中である日中の時間帯に巡回するほかにも、公共施設の営業が終了した夜間も巡回を行います。

施設内に不審者がいないか、また、不審物が置かれていないかどうかをチェックするためには、警備員が実際に施設内を歩いて確認することが効果的です。

施設内は広いため、くまなく歩いて巡回するとかなりの時間がかかりますが、不審者や不審物を確認するためには、現場で実際に見ることが重要となります。

警備員は日中や夜間を問わず、定期的に巡回を行っています。

監視業務

警備員は防犯カメラのモニターを監視する業務も行います。

先述した通り、施設内の不審者や不審物をチェックするためには、施設内を巡回することが最も効果的です。

しかし、巡回できる警備員の数は限られているため、常に巡回しながら施設内の状況を全て把握することは困難といえます。

その対策として、施設内には防犯カメラが設置されており、その画像はモニターの画面でチェックできます。これにより、広い施設内を常時監視することが可能となります。

緊急時の対応等

巡回中、または防犯カメラのモニターの監視中に不審者や不審物を発見するなど、緊急の事態が発生した場合は即座に対応します。

例えば、施設内に不法侵入した不審者を発見し、不審者の身柄を確保することがあります。このような場合は警察による対応が必要となるため、警察に連絡を取ります。

警備員の業務範囲だけで対応ができない場合は、警察や消防など、特定の対応ができる施設に連絡を取って被害の拡大を防ぎます。

施設の開閉作業

警備員は、巡回や監視業務、緊急対応に加え、施設によっては開閉作業も行います。

図書館や博物館のように、営業時間が決まっている場合は、営業時間外は警備員が常駐して警備に当たります。

そのため、営業時間が終了した時点で警備員が公共施設の戸締まりを行い、営業が始まる時点で施設を開錠する作業を行います。

警備員が施設の戸締まりを行う場合に、施設内の点検作業も合わせて行えば、施設内に不審者がおらず、また、不審物が置かれていない状態で施設を閉めることができ、施設内を安全な状態に保てます。

施設の開閉作業は日常的に行われる作業ではありますが、不審者がいないかどうかを点検する重要な作業でもあります。

公共施設の警備員はどんな勤務体系で働いている?

公共施設を担当する警備員は、24時間体制で警備を行います。

図書館や博物館など、公共施設の営業時間は午前中から夕方、あるいは夜までであり、深夜から朝方にかけては営業を行っていない施設がほとんどです。

しかし、先述した通り、公共施設には重要な資料やデータ、展示品などが保管されており、これらを不審者から守るため、警備員は日中のみならず、夜間や早朝の時間帯も警備を行っています。

ここからは、公共施設の警備員の勤務体系として、2交代制、3交代制、24時間勤務についてみていきます。

2交代制

2交代制とは、日勤と夜勤のように、2種類の勤務体系に分ける働き方です。

2交代制の勤務時間について例をあげると、下記の通りとなります。なお、下記に示した勤務時間はあくまでも一例であり、警備会社によって異なります。

・午前8時~午後5時、午後5時~翌日の午前8時
・午前8時~午後8時、午後8時~翌日の午前8時

日勤よりも夜勤の方が長い場合、日勤は8時間勤務と同じになることが多いですが、夜勤は拘束時間が長くなります。なお、夜勤の場合は途中に仮眠の時間が含まれます。

そのほか、日勤と夜勤の拘束時間が12時間ずつで同じになることもあります。この場合、日勤の時間が通常よりも長くなるため、慣れない間は長く感じやすくなります。

3交代制

3交代制とは、勤務時間を8時間に分ける方法です。日勤と夜勤のほかに、夕方から深夜まで8時間勤務する準夜勤も設けられています。

3交代制のシフト例をあげると、下記の通りとなります。なお、下記のシフトには休憩時間が1時間含まれており、拘束時間はそれぞれ9時間です。

・午前8時~午後5時
・午後4時~午前1時
・午前0時~午前9時

3交代制は、2交代制や24時間勤務と比べると勤務時間は短めとなります。ただし、シフトが3種類あり、日中の勤務のほかに深夜から始まる勤務もあるため、慣れない間はシフトの変化に身体がついていかないこともあります。

24時間勤務

24時間勤務とは、拘束時間が24時間にわたる勤務のことです。
実際の勤務時間は16時間程度であり、休憩時間は食事や仮眠の時間を含めると8時間程度となります。

24時間勤務の例をあげると、午前8時から翌朝の午前8時までとなります。

24時間勤務は、1回の勤務で8時間勤務を2回続けて行う状態となるため、いわば、2日分の勤務をまとめて行うのと同じ状態といえます。

24時間勤務は拘束時間がとても長いため、つらく感じることもありますが、24時間勤務を行う前、または後には、連休をもらえることが多いです。

それを踏まえると、24時間勤務であってもなんとか業務をやり通せるのではないでしょうか。

まとめ

図書館や博物館、病院など公共施設で警備を行う警備員は、公共施設の利用者の安全を守るため、そして、公共施設内に保管されている資料や展示品などを保護するために、施設の巡回業務を行っています。

また、広い施設内を常に監視するために、巡回業務に加えて、防犯カメラのモニターを通じて監視業務も行います。これにより、施設内の不審者や不審物のチェックを常に行えます。

そして、公共施設内に何らかのトラブルが発生した場合は、現場に急行してトラブルの解決に努めます。

警備員は日中はもちろんのこと、夜間のトラブルにも対応するために、24時間体制で警備を行います。それにより、公共施設は常に安全な状態が維持されます。

(画像は写真ACより)

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