警備員に閑散期や繁忙期はある?警備員の業務量について解説

目次

はじめに

世の中には多くの仕事があります。仕事内容によっては、季節によって繁忙期、閑散期があります。

では、警備員の仕事には繁忙期、閑散期はあるのでしょうか。それは警備員の仕事内容によって異なります。

警備員の仕事といっても様々な仕事があります。ショッピングモールや大型スーパーなどの施設内を見まわりする施設警備や、工事作業現場で事故やトラブルをおこさないように車両の規制や誘導を行う交通誘導警備など、さまざまな警備業務があります。

本日は、警備員の業務内容ごとの繁忙期についてお伝えいたします。

施設警備の場合

施設警備の業務は、ショッピングモールや大型スーパー、オフィスビルなどで施設を利用する人の入退管理や、施設内で異常やトラブルがおきていないか見まわりを行う警備です。

ショッピングモールや大型スーパーでは、一年間を通じて、季節によって繁忙期があると明確に決まっているわけではなく、連休やゴールデンウィーク、夏休み、年末年始、春休みなどに繁忙期が訪れます。

家族そろって外出ができる時期が繁忙期といえます。年間を通じてコンスタントに忙しい時期が訪れるのが特徴であるといえます。

反対に、オフィスビルや工場などの職場では1年を通してそこまで人の出入りが多いわけではなく、年末に労働者の残業が続き、職場内に朝早くから夜遅くまで残る人がいます。そのため、普段よりも職場内に長く労働者が残るため人が多く、繁忙期といえるでしょう。

交通誘導警備の場合

交通誘導警備とは、工事作業現場で交通規制を行う際に、車両や通行人が交通事故やトラブルをおこさないように交通規制や交通誘導を行う業務です。

1年間の中で道路工事作業が多く行われる時期もあれば、少ない時期もあります。交通誘導警備の仕事も道路工事作業の行われる件数によって仕事の依頼数が変わってきます。

交通誘導警備の仕事が多く受注される時期というのは、11月から3月にかけてであるといわれています。それは、11月から3月にかけて道路工事が行われるため、交通誘導警備の仕事の依頼も必然的に増えるというわけです。

反対に4月から5月頃にかけては道路工事があまり行われないため、交通誘導警備の仕事依頼もあまり多くはありません。

年度初めは、行政機関の予算案が確定的ではないため、公共事業の費用が明確ではありません。そのため、道路工事作業があまり行われていません。

これらの時期が交通誘導警備の繁忙期、閑散期といえるでしょう。

雑踏警備の場合

雑踏警備とは、イベント会場やお祭り会場などで、利用客が密集して群衆事故がおきないように利用客の行動を制限、規制する警備です。

群衆事故とは一般的にドミノ倒し、将棋倒しともいわれます。非常に多くの人が密集している状態で、一人の人が倒れ、次々に人々が倒れた人の上に重なっていく非常に危険な事故です。

雑踏警備の仕事が多く依頼されるのは、各イベントやお祭りが多くある季節です。夏にはさまざまなイベントやお祭りが開催されるため、雑踏警備の依頼も増えるでしょう。

反対に梅雨の時期は雨が降りやすいことから、屋外のイベントがあまり企画されず、また、お祭りの開催もあまりありません。梅雨の時期は雑踏警備の閑散期といえます。

その他の業務の場合

夏であれば海辺での犯罪や、トラブルを防ぐためにセキュリティとして雇われることがあります。この場合は夏季限定ですので、夏以外の季節は閑散期となります。

また、大規模なマラソン大会が開催される場合、マラソンコース沿いを交通規制することになります。交通規制を行うため、警備員が交通規制箇所にたち、通行車両や通行人の制限を行います。夏はマラソン大会があまり多く開催されないため、夏が閑散期といえます。

多額の現金、有価証券などを輸送する際に強盗から守る、貴重品輸送警備については、年末年始や年度末については世の中での現金の動きが活発化するため、繁忙期といえます。

繁忙期は採用されやすい?

繁忙期は一年間の中で忙しい時期ですので、人手が多いにこしたことはありません。忙しい時期だから求人も多く出てるのではないかと考える人もいるかもしれません。

しかし、繁忙期は忙しいため、未経験者や経験の浅い人にゆっくり教えている余裕がない時期でもあります。忙しくない時期に未経験者や経験の浅い人に指導を行う方が、指導に集中できるといえます。

警備員としての経験がある人は話が別です。就職・転職しようとしている警備会社の業務内容を経験していれば、即戦力として採用されやすいかもしれません。

また、警備会社の方針によっても左右されます。警備員業界は体力的にきつい仕事であるため、慢性的に人手不足であることが多いです。そのため、いつでも求人の募集を行っている会社もあります。

警備員の採用数に関しては、警備会社ごとによって異なるといえるでしょう。

繁忙期の業務量について

繁忙期がある警備業務については仕事の依頼が増加する傾向にあります。また、繁忙期にはイベント会場、商業施設側もより多くの利用客を呼ぼうと営業時間が長くなっています。

そのため、必然的に警備員の業務時間も長時間になります。施設警備であれば、繁忙期以外の時期と比べると、長時間の勤務となるでしょう。

交通誘導警備であれば、道路工事作業が行われている時間は交通誘導警備が必要になりますが、工事作業量が増えれば自然と工事作業にかかる時間、日数も増えていきます。

そのため、自然と交通誘導警備の時間数も増えます。一日の警備の実働時間数も増え、残業時間も多くなるといえます。

警備員に閑散期はある?

繁忙期があれば、閑散期もあります。しかし、全ての警備員の仕事に閑散期があるわけではありません。

施設警備で、ショッピングモールや大型スーパーの警備を行う際は、年間を通じて極端に利用客が減少するということはありません。また、オフィスビルや工場、病院などでも同じようなことがいえます。年間を通じて従業員が極端に減少するということはありません。

交通誘導警備では、4月、5月は道路工事があまり盛んに行われていないため、必然的に交通誘導警備は閑散期であるといえます。

雑踏警備は、イベント会場やお祭り会場での警備が業務内容です。そのため雨天によりイベントが中止になりやすい梅雨の時期は企画があまりされず、雑踏警備の仕事があまりなく、閑散期といえます。

まとめ

いかがでしたか。警備業務の内容によっては一年間の中で、繁忙期、閑散期があります。全ての警備業務に繁忙期、閑散期があるというわけではありません。

警備員の仕事は人々の安全・安心を守るのが仕事です。そのため、警備する場所が繁忙期であれば多くの仕事依頼がありますが、警備する場所が閑散期であれば、仕事依頼も少なくなります。

年間を通じて人の出入りがある程度一定であるところでは、多少の増減はあるものの、そこまで大差がないというところもあります。そのような場所の警備業務には繁忙期、閑散期はありません。

また、繁忙期は仕事の依頼数が増えますが、長時間労働や残業時間も増加する傾向にあります。仕事が多いというのはありがたいことですが、何日も連続しての勤務や長時間労働が続いてしまうと、体調を崩す原因となりかねません。

警備員の仕事は体が資本です。無理をせずに自分の体調面と相談して警備員の仕事を行うようにすると良いでしょう。

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