警備員の巡回経路とは?どうやって覚える?

目次

はじめに

一般的な警備員のイメージというと、大型商業施設や会社の建物内を歩いて見まわる仕事であるというイメージを持つ人が多いのでは無いでしょうか。

4つに分類されている警備員の業務の中で第一号警備業務の施設警備業務では、施設の立ち入り管理や施設内の見まわりを行います。

本日は施設内のみまわりである、巡回業務についてお伝えいたします。

巡回業務とは

巡回業務とは、警備を行っている施設内を歩いて見まわり、異常がないかを確認する警備の仕事です。屋外でとても広範囲を見まわる場合は自転車を使用する場合もありますが、たいていは歩いて見まわりを行います。

巡回業務では、施設内に異常が無いかを見てまわります。建物に破損はないか、侵入者はいないか、倒れている人はいないかなど、警戒するポイントは多岐にわたります。

たとえば、ショッピングモールや大型スーパーでは、利用客同士のトラブルはないか見まわります。また、持ち主がわからない落とし物や、不審物が置かれていないかも確認していきます。

会社や工場などの巡回業務は、施設内に異常がないかを見てまわります。夜間であれば不法侵入者がいないか警戒を行います。また、設備類にも異常がないかを確認していきます。

警備員が巡回業務を行い、施設や建物内に異常がないか確認をしているおかげで、利用客や従業員が安全・安心にすごすことができているのです。

巡回経路とは?

警備員は複数パターンの道順で施設や建物内を見まわっています。その道順のことを巡回経路といいます。

いつも同じ時間帯に同じ巡回経路を警戒していると、犯罪者に警備員の行動パターンを読まれてしまい、犯罪行為を防ぐことができないので、巡回経路はいつも同じというわけではありません。

また、施設や建物内をくまなく確認できるように、複数の巡回経路で全ての箇所の見まわりを行うことができるようになっています。

巡回経路の途中でどういった設備があるのかや、階段やエレベーターなどの識別番号を覚えておく必要があります。もし巡回警備中に異常やトラブルが発生した場合、現場の確認を行わないといけませんが、巡回経路の特徴を覚えておかないと、どこで発生したのか把握できません。

そのため、巡回経路上の設備の特徴、階段やエレベーターなどの識別番号を把握しておかないと、いざ異常事態が発生した場合速やかに現場に向かうことができません。

巡回経路の覚え方

大きな施設や建物内の巡回経路は複雑であるため、一回の巡回業務で全てのポイントをおさえるというのは困難です。巡回経路だけでなく、警戒ポイントも把握しないといけないため、覚えることは非常に多いといえます。

巡回経路の覚え方は人それぞれですので、どのように覚えるかという決まりはありません。自分にとって覚えやすい覚え方を見つけるのが良いでしょう。

たとえば、経路の途中で曲がる箇所や使用する階段の特徴をおさえ、周囲の構造で特徴的なものがあれば目印にします。

巡回経路を覚えるというのは、巡回警備の業務をこなすうえで必須であり、基本中の基本であるといえます。そのためなるべく早く正確に巡回経路を覚える必要があります。

メモを取る

巡回業務を行うにあたって、いきなり一人で最初からスタートということはよほどないと考えられます。警備会社の多くは入社後間もなくは、新人研修や研修期間を設けています。

最初は先輩と一緒に巡回経路をまわり、警備のポイントを教えてもらいながら、巡回経路を覚えていきます。この時に先輩から言われたことをメモしておきましょう。巡回経路が複雑な場合や、間違えやすいポイントをしっかりとメモをし、一人で巡回業務を行えるようそなえましょう。

経路を通る際には、実際に自分が感じたこと、目印となる箇所をメモに残しておくと、後で見直した際に記憶に残りやすいです。

文字でメモをとるだけでなく、イラストを描いてみるのも覚えやすくするコツです。現場の見取り図を簡単に作成し、曲がる箇所や経路を描いてみると次回以降に巡回経路をまわる際にイメージがしやすいです。

また、巡回業務のマニュアルを事前に確認しておき、要点をメモしておきましょう。巡回経路上で確認や点検を行う場合もあります。

そういった確認や点検を行う箇所を事前にメモしておくと、実際に巡回警備を行う際に、忘れずに実施することができます。

何回も繰り返す

巡回経路を教えてもらい、一発で全てを覚えることができるという人はよほどいないのではないでしょうか。簡単な経路や、距離が短い場合はすぐに覚えることができるかもしれません。

しかし、多くの場合は、巡回経路が複雑で、間違えやすいポイントがあるため、一発で完全に覚えるというのはとても難しいです。

そこで役に立つのが、先輩からのアドバイスや自分の感じたことをまとめたメモです。巡回警備になれないうちは、メモを業務に入る前に見直すのが失敗なく巡回警備を成功させるコツといえます。

巡回警備を何回も繰り返していくうちに、体が自然と覚えるようになっていき、最終的にはメモを見ることなく巡回警備ができるようになります。

メモを見なくても警備のポイントをおさえられるようになるためには、何回も巡回警備をこなすしかないでしょう。

巡回警備のポイント

巡回警備を成功させるためにはいくつかポイントがあります。なれないうちはとまどうことや時間がかかることもありますが、順に慣れていけば巡回警備の業務をこなせるようになるでしょう。

先輩の警備員といっしょに巡回経路をまわった際に、業務マニュアルや先輩からのアドバイス、自分が感じたことは必ずメモしておきましょう。そのメモを勤務前に見直すことで、よりミスが発生しにくくなります。

特に最初のころの巡回警備になれないうちは、いざ一人で巡回経路をまわる際に、経路を間違えてしまうことや、経路の途中での作業や点検を忘れてしまうこともあるかもしれません。

そういう場合に備えて、まだ仕事になれないうちは、自分のメモを業務前に再度確認することや、巡回警備の業務中に一つ一つポイントを確認することにより、ミスをおこしにくくするでしょう。

経路を覚えるということは巡回警備の基本中の基本ですが、ある程度巡回経路に慣れてきたら、今度は巡回経路の中での特徴を覚えるようにしましょう。

施設内のどこに何があるのかや、似たような場所同士の違うところはどういう点か、施設内の設備品にはどういうものがあるのかなどを意識しながら巡回警備を行うようにしましょう。

施設や建物内の紛らわしいポイントや設置されている備品の特徴を覚えておくと、いざ巡回警備中に異常事態が発生し、現場に向かわないといけない時も場所がすぐ特定できます。

同様に巡回警備警備中に異常を発見し、報告しないといけない時にも、現場の特徴を報告すれば報告を受けた側も場所がどこであるのか特定しやすくなります。

巡回警備の業務は現場によっては長時間歩き続けることや、高温や低温の環境であるということもあります。そのため体力的にきつい現場もあるといえるでしょう。

そのため、巡回警備の業務に入る際には体調管理を充分に行い、業務中に体調を崩してしまうということがないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか。施設警備の巡回業務は慣れるまでは大変なこともあるかもしれませんが、慣れてしまうと負担は少なくなります。

初めは覚えるのに大変な巡回経路も、一度覚えてしまえば業務にだいぶ余裕が出てくるでしょう。メモを再確認し、業務に入るたびにメモを追加していきましょう。

また、長時間の警備に備えて体調管理を充分に行うのも警備員としてとても重要なことです。

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