警備は雨天決行?雨の日の警備で必要となるもの

警備員はシフト制で中には24時間の警備を交代制で行う業務もあります。屋内外問わず警備を行う必要もあります。そのため天候は警備員にとって天敵となります。

土砂降りの中でも警備を行わなければならない業務もあります。警備員としてはどのような環境下でも警備を行えるように装備を普段から整えておく必要があります。実際に装備を調えようと思っても警備員としてどのような装備が適しているかはなかなか分かりません。

今回の記事では雨天時の警備についての知識をまとめてみましたのでぜひ最後まで読んでいってください。

目次

警備は雨天決行?雨の日の警備で必要となるもの

警備が雨天決行となるかどうかについては現場毎に異なります。1号警備の場合は雨天決行となることが多く、一方で2号警備の場合は現場判断で中止となったりすることもあります。

雨天決行となった場合はしっかりと装備を調えて警備に臨む必要があります。装備については何でも良いということはなく、ある程度決められた色などもありますのでよく上司に確認を取り準備する必要があります。

今回の記事では次の内容についてまとめてみました。
・雨天決行となる警備は?
・雨天時の装備についての注意点
・雨天時の警備の注意点とメリット
ではみていきましょう。

警備業務は雨天決行?

警備業務において雨が降った場合に休みになるかどうかは現場によって異なります。また雨の強さなどによっても異なるので自分で判断することは絶対に避けてください。

必ず指示を受けてから休む対応が必要となります。指示があるまではいつでも出勤できる状態で待機している必要があります。

警備業務は1号~4号まで区分分けされていますが今回は警備業界の大半を占める1号と2号についてみてみます。

1号警備の業務内容は「施設警備」です。施設警備は雨天決行となる場合が多いです。施設警備は商業施設や遊園地などのテーマパーク、オフィスなどの建物、またはイベントの警備などが該当します。

屋内での警備は雨が降っても休みになることはほぼありません。また屋外イベントや屋外テーマパークにおいてもイベント自体が開催される場合は警備も通常通り業務を行う必要があります。

ただし台風や豪雨などで事前に危険が予測されている場合はテーマパークが休園となるため、その場合は警備も休みとなります。

2号警備の業務内容は「交通誘導や雑踏警備」です。工事現場などでの誘導や屋外の大規模なイベントの警備などが該当します。

工事現場の警備については雨天決行となるケースが比較的多いです。天候の影響を受けやすく工事そのものが休みとなる場合が多いのでその場合は警備員も休みとなります。ただし、雨の状況次第で工事を再開する場合などもあるため常に待機している必要があります。

大規模イベントの場合は雨天決行となるかどうかはイベント主催者の判断任せです。イベント側は中止となった場合は損失を被ることになりますので、中止の判断はギリギリまでしないことがほとんどです。

警備担当者はイベント側の判断に身を委ねるしかありませんので自己判断だけは決してせずに待機してる必要があります。

1号警備と比較すると2号警備のほうが雨天中止となるケースが多いですが、中止判断は依頼者側であることに注意が必要です。

雨天時の装備について

雨天時の装備は重要です。装備を軽視した状態で勤務した場合に全身が冷えてしまい風邪をひいてしまいます。警備員にとっては風邪は天敵です。自身の給与が減るだけでなくシフトに穴をあけることによる信頼の低下にも繋がります。

万全の準備をして雨天時の警備に備える必要があります。雨天時の装備で必要なのは次の4点です。
・レインコート
・安全靴、長靴
・速乾性の肌着
・タオル

これらの装備は売っているものであればなんでも良いというわけではありません。警備員の服装は警備業法で定められており許可を取得したもののみ着用するように決められています。次の内容を満たす装備を選択する必要があります。

・制服や腕章がみえる →周囲に警備員であることが分かるようにするため
・反射材がみえる →警備員の身の安全を図るため
具体的にどのような装備を選べば良いのかを詳しく説明します。

レインコート

レインコートは次の3つのポイントで選びます。
・色
・形
・素材

色については透明または白が無難です。赤や黄色などは雨天で車から立っている人が見にくい中でも目立つことができるメリットはありますが警備員の制服や腕章が見えません。

警備員は制服や腕章が見えるのが必須の条件となりますので赤や黄色などの派手な色のものは指定が無い限り避けたほうが良いでしょう。

透明や白であれば制服や腕章が見えるためレインコートを着ている人が警備員であることが周囲の人から分かります。周囲の人に警備員がいることが周知されることで防犯効果があります。

形については2通りあります。1つは一般的にはカッパやレインコートと呼ばれている大きめの上着のような雨具です。脱いだり着たりしやすいため急な天候の変化などには強いですが足下は覆われていないため強い雨の日には弱いです。

2つめはレインスーツやレインウェアなどと呼ばれているもので、上下セットのセパレートタイプの雨具です。上から下まで完全に覆うことができるため土砂降りの日には強いです。

脱ぎ着にやや時間がかかることがデメリットです。ただし雨を気にせず行動できるため警備員としてはこちらのほうがおすすめです。反射材が付いているものなどもあるため夜間警備の際にも重宝します。

最後に素材についてです。素材については「防水」と「撥水」の2通りあります。防水は水を通さない素材で撥水は水をはじきます。撥水は水をはじくことができますが一定量以上の水ははじくことが出来ないため内部に侵入してしまいます。

また洗濯を繰り返すと撥水加工が少しずつ無くなってきてしまうためやがて効果がなくなります。防水のほうが水を一切通さないため強い雨の日でも安心して着て業務をこなすことができますが、内部と外部の空気や湿気を完全に遮断してしまうため汗をかいた場合に中で蒸れてしまいます。

防水と撥水のどちらがいいかはその日の湿度や気温、雨の強さによっても異なりますのでうまく使い分けをして業務を快適にしていきたいところです。

安全靴、長靴

警備業界において靴は黒に指定されることが多いです。用意するなら必ず黒色を用意しましょう。

長靴または安全靴が良いですが雨の中の立ちっぱなしの業務は足下がとにかく冷えるため、冬場は特に防寒のものを使用したほうが良いです。反射材がついているものだとより安心して業務をおこなうことが出来ます。

安全靴の場合は「耐滑ソール」のものを選ぶとよいでしょう。雨が降った工事現場などはかなり滑ります。滑って転んでしまった場合に回りに危険なものがあると頭を打ってしまったりして危険です。耐滑ソールのものであればグリップ力が優れているため不意な転倒を防止することができます。

速乾性の肌着

レインコートを着用していても長い警備業務の間にどうしても何かしらの原因で濡れてしまうこともあります。

このとき制服の下が素肌の状態だと、制服はなかなか乾きづらいため濡れた服が肌に触れたまま警備を継続しなくてはなりません。そこから体温を奪われて風邪をひいてしまうことになります。

制服の下に一枚速乾性の肌着を着るだけでかなり軽減されます。肌着が水分を吸収してくれるため快適に業務を行うことが出来ます。

重ね着をしすぎて暑くて汗をかいてしまうと、逆に汗で体が冷えてしまい風邪をひく原因になります。肌着で調節するのが最も良い選択肢だと思います。

今は高機能な肌着なども比較的安価で販売されるようになりました。雨の日に限らず肌着が自分に合っていると仕事がかなり楽になるため色々と試してみる価値はあります。

タオル

雨の日は顔部分もどうしても濡れてしまいます。タオルも雨天時の必需品になります。休憩時間中にしっかりと水気を拭き取っておくと体が冷えるのを防ぐことができます。

タオルの別の使い方として制帽の中に入れておくという使い方もあります。こうすることで帽子の中の汗を吸い取ってくれますので蒸れることなく快適に仕事を行うことが出来ます。

ただし制帽の中にタオルを入れて良いかは業務規則に反する可能性もあるため確認は取ったほうが良いでしょう。

雨天時の警備の注意点

まず第一に雨の中での長時間の立ちっぱなし警備となるため体温が冷えて体調を崩してしまいます。そうならないためにも今回の記事で紹介したレインコートや肌着、タオルなどで予め対策をして警備に臨む必要があります。

特に冬場の雨天時は大幅に体温が下がってしまうため防寒対策もしっかりと行いましょう。

そして2つ目は足下が滑るため注意が必要なことです。こちらについても耐滑ソール仕様の安全靴などで多少は緩和されるためぜひ参考にしてみてください。

工事現場などは、もしも滑って頭を打ってしまった場合に危険な物が下に落ちていることも多いです。またビルなどは雨が降るとかなり滑るようになりますのでどの現場にしても雨天時の足下はいつもよりも気をつけて巡回する必要があります。

雨天時は気をつける点も多く体も冷えるため大変な業務となりますが雨天時ならではのメリットもあります。例えばイベントの警備などでは雨天時は来場者がかなり少なくなります。

そのため警備をする立場としては普段の警備よりも楽に警備を行うことが出来ます。来場者が少ない分トラブルなども起こりにくいです。

また給与が割り増しになる場合もあります。会社によって異なりますが、雨天手当のように多めに出してくれる会社もあります。

まとめ

今回の記事では雨天時の警備に必要な装備と気をつけるべきポイントについてまとめてみました。雨天時の警備が休みとなるかどうかについては現場毎に異なるため注意が必要です。施設警備の1号警備業の場合は比較的雨天決行となることが多いです。

雨天時の警備はとにかく体を冷やさないようにする対策が必須です。体を冷やして風邪を引くと以降の警備業務に支障をきたします。今回紹介したレインコートや肌着、靴やタオルなどをぜひ検討してみてください。

雨天時の警備は大変ですが手当が付くなど良い点もあります。しっかりと事前に対策を行えば通常通りの業務のようにこなすことができます。装備を調えて万全の体調で臨みましょう。

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