警備員って4Kですか?それとも実は働きやすいって本当ですか?

目次

はじめに

街では道路工事現場をはじめ、ショッピングセンターや、自身が勤務している会社など、いろんな場所で警備員を見かけることがあります。

そんな警備員の職業と言えば、4Kと言うイメージに思われているようですが、本当にそうなのか、4Kでは無く警備員は実は働きやすい!ということを一つ一つ検証していきたいと思います。

警備員の4Kとは?

ここで4Kとは一体何でしょうか?世間一般では、4Kのことを「きつい」、「汚い」、「臭い」、「危険」といずれも「K」で始まる言葉が、4つ集まったところから来ています。

更に人によっては、「帰れない」、「給料が安い」、「休暇が無い」、「過酷」など、あらゆる「K」で始まる言葉を付け加えて8Kや9Kと表現することもあるようですが、ここでは「きつい」、「汚い」、「臭い」、「危険」に絞って見ていきたいと思います。

「きつい」と思われているイメージとは?

ここで警備員の仕事が「きつい」と思われていることの一つに、労働時間が挙げられます。

警備員は24時間を交代制で勤務していることから、勤務時間が長いのでは無いか、朝の出勤時間が早く、起きるのに辛く無いのか、夜勤の人は昼間に寝て、夜勤務するのが、きつく無いかなど、様々なことを思われているようです。ここではそれぞれどうなのか検証していきます。

勤務時間が長いこと

勤務時間については、最近では厚生労働省による働き方改革によって、所定労働時間を超えて仕事をさせることが、原則として出来無いようになっています。

これによって長時間勤務は大幅に改善され、働きやすい環境に変わっていきました。このことから労働時間による、「きつい」というイメージは減ってきているようです。

早起きが辛い

朝起きるのが苦手な人にとっては、毎朝早く起きて通勤することは辛いものがあります。警備員の一日の始まりに行う仕事の一つに、誰よりも早く出勤して鍵を開けることが業務となっているケースがあります。

朝早く出勤するということは、朝の通勤ラッシュを避けられ、空いている車両に乗って、楽に通勤出来るというメリットがあります。早起きが苦手では無い人にとっては、何らきつく無い作業の一つと言えます。

夜勤の勤務がきつい

夜勤に関しては、昼と夜が逆転することで生活のリズムが崩れたり、寝たい時間に寝られなかったりすることがあります。逆に勤務中に眠たくなるなど、慣れていないうちはきついと思われがちです。

夜勤のメリットとしては、昼間の勤務よりも時間の単価が上がります。つまりたくさん稼ぎたい人にとっては、効率が良い仕事と言えるのです。

また勤務する先によっては、仮眠時間も設けられていて、仮眠することでリフレッシュし、退勤時間まで頑張れるというパターンもあります。夜勤だからと言って、眠気と戦いながら勤務すると言うことが軽減されるよう考えられています。

夏は暑く、冬は寒い

もう一つきついと思われていることがあり、それは寒暖の差です。誰もが感じることですが、夏場の外に出たときの暑さや、冬場の凍り付くような寒さは、私たちにとっては、大変辛い季節になります。

そんな厳しい季節でも関係なく働いているのが警備員です。施設内で勤務している警備員にとっては、夏は冷房が効いて、冬は暖房があるところで勤務しているので、そこまできつい仕事ではあません。但し外で一日中勤務している警備員にとっては、夏は暑く、冬は寒いと感じているでしょう。

暑さ対策に関しては、場合によっては熱中症にかかれば命の危険に関わることから、警備会社側や、警備員自身からも、様々な措置を講じています。最近よく見かけるのが、扇風機が付いた空調服と言われるものです。この扇風機を掛けることで、真夏に作業しても体内の温度が下がり快適になるように作られています。

次に冬の寒さ対策に関しては、真冬に軽装で、外での警備をしていれば、風邪を引いてしまい、仕事を休むことになります。

寒さ対策として、最近では頭のてっぺんから、足のつま先まで、着ていれば吸湿発熱や保温をする素材の衣類が、安い値段で売られています。これらを身に着けていれば、寒い冬も快適に仕事が出来るようになっています。

「汚い」「臭い」と思われている?

これら2Kに関しては、警備業務をしている上で、影響が少ない項目になります。

工事現場などで生コンクリート打設作業を行う場合、現場の作業員が泥だらけになりながら作業を行います。警備員は泥だらけになる付近から離れた場所で、歩行者や車両の誘導を行うので、基本的には汚くなることは避けられます。

また施設であれば、日常の掃除から大掃除まで、その施設の清掃業者や職員が行うことになります。そこで勤務する警備員は、警備に集中していれば良いだけなので、「汚い」や「臭い」と言うことは間違った解釈です。

但しまったく掃除をしなくても良いというわけではありません。警備員自身がいる付近に、ゴミが落ちていたら、積極的に拾うようにすることも大切です。

警備員の仕事は「危険」?

危険というものは多かれ少なかれ、どんな職業にも付きものです。警備員の仕事は、人の安全や財産を守ることを業務としていることから、危険がまったく無いとは言えません。

警備員の業務において想定される危険は、回避出来るようソフト面(法律)やハード面(機器類)から様々な策が講じられています。

まずソフト面による危険の回避ですが、警備業法という法律により、警備員は警察官よりも行動が制限されています。

例えば警備員をしていると、万引き犯や施設で暴れる人、不審者など、警察官であれば逮捕するような人に出会うことが考えられます。そんなとき警備員は下記のことを注意しなければ、法律に違反することになります。

1)逮捕することまでは要求されていないこと。

2)逮捕出来たとしても、取り調べの禁止。

3)警察に引き渡すまで犯人を密室に閉じ込めてはいけない。

上記の1に関しては、警察官は逮捕術という格闘技の訓練をしていますが、すべての警備員が格闘技に精通しているわけではありません。逮捕しようとしたために警備員自身が負傷しないようにするには、危険を回避することも大切です。

ここでの回避と言うのは、危険であれば逃げることも一つの方法です。但し警察官が駆け付けて来るまで時間を稼ぐことも、犯人逮捕に繋がる重要な役目です。

たとえ犯人が逃走したとしても、逃走の方向や、犯人の特徴、車のナンバーなど、犯人逮捕に役立てるような情報を、後で警察官に報告出来るようにすることも有効な手段です。

次に交通誘導警備でも、交通事故にならないよう、様々な策が講じられています。工事現場では安全第一を合い言葉に、現場監督から作業員、警備員まで事故が起こら無いように心掛けて作業をしています。

ビルなどの建物を建てる工事現場では、物が落ちてくる可能性があります。そのためのヘルメットの着用は、どの現場でも義務とされています。

道路工事においては、高速で走行している車両の横で、警備をすることになります。ここでも一歩間違えば車に引かれる可能性もあります。そのため下記のような危険回避の策が取られるよう、指導されています。

・ガードレールの内側か、パイロンの囲いの中で、交通誘導を行う。(道路上だと、交通事故に遭う可能性がある。)

・道路上のパイロンは、作業開始時は進行方向の手前から並べ、作業終了時は進行方向の奥から片づける。(逆から並べると、工事中であることが、走行車両から分から無いため。)

まとめ

警備員の仕事は、4Kのイメージがあると思われていたかもしれません。しかし実際は4Kでは無いことが分かってもらえたかと思います。警備会社側は、警備員が休まず、一日でも長く働いてもらえるように環境を整え、警備員の人たちは、安全第一を心掛けて働いています。

このことからも警備員の仕事は、4Kでは無く実は働きやすい仕事なのです。

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