取得すると警備員の業務に役立つ一般的な資格とは?

目次

はじめに

みなさんは、警備員の仕事というと何か資格が必要なのではないかと考えたことはありませんか?実際に警備員の業務の種類によっては資格が必要な業務内容もあります。

たとえば、空港の搭乗口での持ち物検査を行う際にはエックス線透視装置の操作を行うため、空港保安警備業務検定保有者を配置しないといけません。

また、スーパーやショッピングモールなどでの万引きを防ぐために店内を私服でパトロールしている、いわゆる万引きGメンの業務を行うためには、私服保安員検定保有者でないといけません。

しかし、全ての警備員の仕事で専門的な資格が必要かというとそうではありません。資格が無くても警備員として働くことはできます。

とはいえ、全く資格を保有していないよりも、資格を取得しておいた方が就職・転職活動時に有利であるというのも事実です。警備員の仕事に関する資格を取得しておくにこしたことはないでしょう。

本日は警備員として働くにあたって役に立つ一般的な資格についてご紹介いたします。

警備員で役立つ一般的な資格について

先ほど述べた空港保安警備業務検定や、私服保安員検定というのは、それぞれ専門的な警備の業務を行うための検定です。

ですので、空港保安警備業務検定を保有していても、勤務可能地に空港が無い場合はせっかくの資格ですが、就労に役立てようとするのは難しいといえます。また、私服保安員という警備の仕事も専門性が高いため、万引きGメンの仕事以外ではあまり必要とされることはないといえます。

専門的な資格ではなく、さまざまな警備の仕事に役立てることが可能な汎用性の高い資格についていくつかご紹介します。一度取得しておけばさまざまな警備の仕事に活かすことが可能です。

普通自動車免許 (国家資格)(機械警備の巡回要員や現金輸送車の乗務員には必須の資格)

普通自動車免許とは、一般的にいう車の運転免許証です。車を運転するために必要な免許証です。最近では東京や大阪などの公共交通機関が発達している地域では車の運転免許証を取得しない若い人も増えてきているようです。

しかし、全国的にみると車は移動手段として必要とされている地域が多いうえに、仕事で車を運転する際には必要となってきます。普通自動車免許は取得しておくにこしたことはないといえるでしょう。

警備員の業務の巡回警備や現金輸送車の警備では業務で車両の運転を行うこともあるため、普通自動車免許は必須の資格といえます。

また、他の警備の仕事であっても、現場までの移動に車両を使用することもあります。そういった場合に運転ができないと困ってしまいます。警備員として働く上で普通自動車免許は取得しておいたほうがいいでしょう。

普通自動二輪車免許 (国家資格)

普通自動二輪免許とは、バイクの中でも排気量が400cc以下のバイクを運転することができる免許になります。

警備の仕事でバイクの免許が必要とされることはありませんが、バイクの免許を取得していることによって就業可能な警備の仕事もあります。

セキュリティバイク便という警備の仕事では、バイクを用いて輸送を行います。重要書類、機密書類などの特段にセキュリティが必要で、なおかつ迅速に相手先に届ける必要がある物を輸送したい場合にセキュリティバイク便が利用されています。

都会部などでは自動車よりもバイクの方が機動性が高いため、迅速に相手先に届けたい場合はバイクの方が時間の短縮になります。一度に輸送する量は自動車に比べて少ないですが、小回りがきくという機動性がバイク便のメリットになります。

セキュリティバイク便の仕事に就きたいとお考えの場合は自動二輪免許を取得する必要があります。

また、警備の現場が自動車通勤可能という現場ばかりではありません。都会部や山間部などで駐車スペースが充分にない警備の現場では、自動車での通勤が制限されているということもあります。

そういった場合には自動車に相乗りでいくか、現場までバイクで通勤することになります。自動二輪車免許を取得していると通勤の際にも便利であることもあります。

陸上特殊無線技士免許 (国家資格)

警備の仕事内容によっては、無線機を使用する場合もあります。広いイベント会場での雑踏警備、交通誘導警備、施設内の巡回警備などで無線機を使用する場合もあります。

無線機の種類はさまざまであり、免許が必要でないものから免許が必要であるものまでさまざまです。特定小電力トランシーバーとは、無線機のひとつで、無線通信ができる範囲が狭い無線機のことをいいます。

通信距離は200mと比較的短く使用するのに免許が不要ですが、障害物に弱いという特徴があります。警備の現場が狭い範囲で、障害物がない場合に使用されます。

業務用の無線機は特定省電力トランシーバーと比べると通信距離が広く、障害物があっても通信が可能というメリットがありますが、仕事で使うためには免許証が必要です。警察、消防、タクシーなどでも使用されています。

警備の仕事でも業務用の無線機を使用することがあるため、陸上特殊無線技士免許を取得しておくと、より幅広い警備の仕事に就くことが可能です。新しい警備の仕事へチャレンジしたいとお考えの場合は陸上特殊無線技士免許を取得すると、就職・転職活動時にアピールポイントになるでしょう。

防災士(民間資格)

防災士とは、自助、共助、協働の理念をもとに、災害についての十分な知識と技能を身につけたことを日本防災士機構から認定された人のことをいいます。

自助とは、自分自身のことは自分で守ることを意味します。災害発生時に怪我をしてしまうと人を助けることができません。自分自身を守るために日頃から災害に備えて準備や知識、技術を身につけておきます。

共助とは、隣近所の人や職場の同僚で互いに助けあうことをいいます。大規模災害が発生してしまうと、自衛隊、警察、消防などの救援・支援活動が充分に行き届くまでに時間がかかることもあります。そういった場合を想定し、災害発生直後の消火活動や避難誘導などを自分たちで行うために、日頃から自分たちで災害対策の準備や防災訓練を行います。

協働とは、地域住民、企業、行政機関、防災機関などが協力することをいいます。災害に備えるために日頃から連携して、災害発生時の準備や防災訓練を行っていきます。

防災士の資格を取得するためには防災士養成研修講座を受講し、防災士資格取得試験に合格する必要があります。講座では、防災や災害発生時の対応について学びます。研修受講日の最終日に試験を行い、合格すれば防災士として登録することができます。

警備員として施設内の巡回警備やイベント会場での雑踏警備などの仕事に従事している際に災害が発生してしまうということも充分に考えられます。災害が発生してしまった際の避難誘導方法や、自衛隊や警察などが到着するまでの対応方法などを身につけておくと、より多くの人の安全を守ることができます。

サービス介助士(民間資格)

サービス介助士とは、高齢者や障害のある人をサポートできる能力があると認められた資格です。サービス介助士になるための講習を通じて、高齢者や障害のある人の介助方法や関わり方を身につけます。

サービス介助士の資格を取得するためには、日本ケアフィット共有機構のホームページから申し込みを行い、自宅学習をすすめていきます。課題を提出し、実技指導をうけ、検定に合格すればサービス介助士の資格を取得することができます。

警備員の仕事では高齢者や障害者と関わることもあります。そういった場合の介助方法や関わり方を身につけておくと、適切な対処を行うことができます。

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