全日警とは?採用されるためにはどうすればいい?

目次

はじめに

警備業界には警備業者が数多く存在します。会社ごとに事業規模や重点を置いている警備業務が異なります。また、従業員の待遇、市場での売り上げも異なってきます。

本日は、警備業者の中でも大手の株式会社全日警についてお伝えいたします。全日警の事業内容、警備業界でのランキング、就職・転職活動方法を順にご紹介いたします。

全日警とは?

全日警とは、東京都に本社がある警備業者です。施設警備を主に行っており、機械警備、身辺警護まで様々な警備業務を行っています。

有名な企業との提携として、JR東海と業務の提携を行っています。JR東海から委託を受けている鉄道警備の業務が売り上げの多くを占めています。

創業は1966年で、警備業者として50年以上の実績を積み重ねてきました。長い歴史の中で警備ノウハウを積み重ね、警備業界においてトップレベルを維持し続けています。

警備業界では業界第6位の実績(2021年度)をもつ警備会社の大手企業です。警備事業者は中小企業が多い業界ですが、業界第6位の実績から非常に高い信頼性を誇ります。

世界各国の550以上の空港を対象として、イギリスのリサーチ会社が行ったアンケート結果では、全日警が警備を行っている中部国際空港で2011年、2018年の二度にわたり、セキュリティ部門世界第二位に選出されています。

その高い信頼性から、国の重要施設や公共施設警備の業務委託をうけ、社会全体の安全・安心を守っています。主な警備場所は、大規模複合施設、スポーツイベント会場、鉄道関連施設、空港などの施設警備を行っています。

全日警の特徴として、ぬくもりあるセキュリティをかかげています。セキュリティシステムがどれだけ進歩しても、警備は人としての温かさが大切であるという考えに基づいたものです。

会社概要

商号は、株式会社全日警といいます。代表者は片岡由文で、代表取締役社長を務めています。本社は東京都中央区日本橋浜町にあります。

設立は1966年10月8日で、資本金は4億9428万円です。2021年度の売上高は383億円です。

警備業、一般貨物自動車運送事業、電気通信工事業、電気通信事業の許認可を受けています。従業員数は5106人です。

系列会社は、株式会社全日警セキュリティサービス、株式会社全日警サービス神奈川、家具式会社全日警サービス長野、国際パトロール株式会社などがあります。

事業内容

全日警が行っている事業は大きく分類すると、常駐警備、機械警備、ビルメンテナンスに分類されます。

常駐警備では、施設警備、イベント警備、輸送警備、身辺警備を行います。

施設警備は、オフィスビル、大規模複合施設、鉄道、空港、ホテルなど、多くの人が集まる場所で利用者の安全・安心を守るための警備を行います。

イベント警備では、国際博覧会、スポーツ施設、イベント会場など幅広いイベントの安全・安心を守ります。過去には大阪万博、花博、長野オリンピックなどの国際的な注目を集める重要なイベントの警備を担当してきました。

輸送警備では、現金、有価証券、貴金属、美術品などを輸送する際に、強盗や窃盗犯から守ります。専門の輸送車両を使用し、特別に訓練された輸送専門の警備員が輸送警備にあたります。

身辺警備では、要人の身辺を警護し、身の安全を守ります。全日警は過去に国賓や国際的なアーティストなど多くの身辺警備を行ってきました。

機械警備では、ビルセキュリティ、ショップセキュリティ、マンションセキュリティ、ホームセキュリティを行います。

ビルセキュリティは様々なセンサーを用いて、防犯・防災などの遠隔監視を行い、ビルの安全・安心を守ります。また、ビルの入退者の個人識別管理、設備の制御も24時間体制で行います。

ショップセキュリティは防犯カメラを用いて店舗の状況を撮影し、異常がないかを確認できます。店舗で犯罪が発生した場合は証拠として活用できます。防犯カメラを設置することにより、犯罪の抑止力にもつながります。

マンションセキュリティでは、共用箇所の設備にトラブルがないかを確認します。また、防犯カメラを用いてマンション内で犯罪が行われていないか確認できます。防犯カメラを設置することにより、空き巣や不法侵入者へセキュリティの高さのアピールにもつながります。

ホームセキュリティは、自宅で火事や異常事態が発生した場合に、24時間体制の全日警管制センターに通報が入り、警備員がパトロールカーで現場まで緊急対応で出向します。

ビルメンテナンスは設備管理業務、清掃管理業務、環境衛生管理業務を行っています。

設備管理業務はビルが正常に機能するために必要な設備機器の点検、保守管理を行います。常駐警備、機械警備と連携し、異常時には迅速に対応し早期復帰を行います。

清掃管理業務は、日常の清掃や定期的な清掃を行い、各契約先のニーズにあわせた清掃業務を行います。

環境衛生管理業務は一酸化炭素、二酸化炭素、温度、ホルムアルデヒドなどの測定を行い、利用客の安全・安心を守っています。空気環境測定、水質検査なども行っています。

市場ランキング

全日警は、2021年の大手警備会社の売上高ランキングでは、第6位で383億円の実績を持っています。

売上高ランキング第1位はセコム(1兆498億円)、第2位は綜合警備保障(4890億円)、第3位はテイケイ(922億円)、第4位はセントラル警備保障(690億円)、第5位はアサヒセキュリティ(471億円)となっています。

会社の従業員数で見てみると、第5位の規模を誇ります。全日警の従業員数は5106人です。

従業員数ランキング第1位はセコム(16279人)、第2位は綜合警備保障(12002人)、第3位はテイケイ(10986人)、第4位はアサヒセキュリティ(5966人)、第5位に全日警、第6位にセントラル警備保障(3794人)となっています。

全日警で働くためには

全日警の公式求人サイトで希望の勤務エリアを選択します。勤務エリアを選択すると、都道府県、市町村を選択できるようになります。

勤務可能な市町村を選択したら、職種を選択します。職種は、施設警備、鉄道関連警備、空港警備、受付など幅広い職種から選択することが可能です。

時間帯も選択できます。朝、昼、夕方・夜、深夜・早朝から選択します。

詳細条件としてメリットの欄があります。メリット欄には、未経験者歓迎、経験者優遇、学生歓迎、正社員登用の途ありなど、応募者の希望にこたえてくれそうな求人を探すことができます。

雇用形態として、新卒社員、契約社員、正社員、アルバイト、パートから選択します。

提示された求人は詳細を確認できます。詳細内容としては、給与や手当、メリット、勤務時間帯の閲覧ができます。

また、具体的にどのような警備業務につくことになるのか説明がされているので業務内容の確認が可能です。

応募はこの求人サイトからのWeb申し込みか採用係への申し込み電話にて申し込むことができます。

まとめ

いかがでしたか。警備事業者は数多くありますが、中小企業の警備会社で勤務するよりも、大企業の警備会社で勤務することによるメリットが大きいです。

給与面、福利厚生面、研修の充実などで、規模の大きい警備会社に就職・転職する方が優れている場合が多いです。

規模の大きい警備会社の中でも全日警は創業50年以上の歴史やオリンピックや万博などの国際行事の警備を行った実績があり、国からの信頼も大きい警備会社です。

警備員として働こうとお考えの方は給与、働きやすさ、規模や実績などを総合的に判断して就職・転職活動を行うと良いでしょう。

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